【MotoGP】10位入賞のロッシ「最後まで走りきれたことが奇跡」
10位でレースを終えたロッシは、スペインGPの決勝を完走できたことがラッキーだったと主張し、レース週末で抱えたトラブルについて言及した。







ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、スペインGPの決勝を7番グリッドからスタートし、なんとか10位でレースを終えた。特にレース後半で苦戦したロッシは、ダニーロ・ペトルッチ(プラマック・ドゥカティ)やジョナス・フォルガー(テック3ヤマハ)、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)に先行を許してしまった。
レース週末、ロッシはマシンの加速面に課題を抱えていた。それに加え、決勝はバイブレーションに悩まされたため、ペースが落ちてしまったという。
「とても難しい週末であり、厳しいレースだった」とロッシ。
「レースの前まで、僕たちは競争力を上げられていると期待していた。昨年僕はここで優勝しているからね」
「でも加速が伸びずに苦しめられた。レース週末はほとんどこれに悩まされたんだ」
「決勝レースの最後の6-7周は、特に左コーナーで酷いバイブレーションが発生した。僕は1周あたり3秒も減速する羽目になった」
「最後まで走りきれたことがラッキーだよ」
またロッシは、レース中にフロントタイヤのグリップに苦しめられたと主張した。それにチームメイトのマーベリック・ビニャーレスも口を揃えた。
ロッシは、決勝日の朝のウォーミングアップの段階で問題を解決しようとしていたが、うまくいかなかったと語った。
「ハードタイヤは使いにくいから、タイヤの寿命の短いミディアムタイヤをリヤに履いた。レース中はそれらのバランスを取ろうとしていた」
「なるべくタイヤを温存して走っていたんだけど、それでも最終的にタイヤは劣化してしまった。フロントの感覚がなくなったため、ブレーキングとコーナーに侵入するのがとても困難だった」
「僕じゃデグラデーションの問題について説明できないよ。だってグリップは常に失われていたんだ。僕はこのレース週末で、良い感触をマシンから得ることができなかった」
「そもそもこのトラックはホイールスピンしやすい。ここ数年は特にだ。でも今回はかなり苦しめられた」
またロッシは、次のように付け足した。
「今回、僕たちが間違いを犯したというのは簡単だ。リスクを選んだけど、僕たちにはそれを試してみる必要があった」
「セットアップで少し改善することができた。でも根本的には僕たちが良いレースをするために努力するしかない」
「残念ながら今回はうまくいかなかった。このレース週末でバイクとタイヤを改善するために試行錯誤したけど、僕たちは良いグリップを掴むことができなかった」
Additional reporting by Oriol Puigdemont
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | スペインGP |
ロケーション | サーキット・デ・ヘレス |
ドライバー | バレンティーノ ロッシ |
チーム | Yamaha Factory Racing |
執筆者 | Jack Cozens |