【MotoGP】2位のマルケス「ペドロサの走りに"恐怖"を覚えた」
マルケスは、アルゼンチンGPで起こったクラッシュのせいで、ペドロサを追う時もクラッシュ再発の恐怖に襲われたと明かした。




先週開催されたMotoGP最高峰クラスのスペインGPで、ホンダのダニ・ペドロサはポールポジションを獲得し、決勝レースでも終始レースペースをコントロールして今季初優勝を遂げた。
そのチームメイトのマルク・マルケスは、前後輪ともハードタイヤを選択し、レース終盤までリヤタイヤにミディアムタイヤを装着したペドロサの1秒差内で2番手を走行していた。しかし、ペドロサに追いつくことはできず、最終的に6秒差つけられて2位となった。
マルケスは、先月行われたアルゼンチンGPで起こったクラッシュのせいで、ペドロサを追う時も再びクラッシュが起きるのではないかいう恐怖が2度脳裏をよぎり、2位に甘んじる他なかったという。
マルケスはペドロサの走りを振り返り、次のように述べた。
「彼はレース週末のすべてのセッションで速かった」
「彼の走りを見て、彼を負かすのは難しいことだと感じた。だから僕は2位になれたことに満足しているよ」
「僕は彼のフロントタイヤが機能しなくなるまで、10周ほど待ってみた。その期待は裏切られて、彼は僕よりもさらに速く走って行った。その時、僕は恐れを感じた。立ち直った後も、その恐怖に再び襲われたんだ。だから僕は着実に2位を獲得すると決めた」
「アルゼンチンで起きたことを考えてみれば、時には間違いを犯すことも良いことだと思う」
「オースティンでは僕が優勝した。でも、今回は控えめなレースをしなければならなかった。でもこれがチャンピオンシップを勝ち取る方法なんだ。僕たちは正しい軌道にあるよ」
2位に入賞したマルケスは、ライダーズランキングで3番手にいる。一方のペドロサは、優勝したことにより4番手にジャンプアップし、さらにスペインGPでの結果によって次戦ル・マンに対する自信を深めたようだ。
「チャンピオン争いに近づくことができたし、かなりいい感じだ」とペドロサ。
「シーズン前から調子が良かったし、より良い仕事ができている。このレベルを維持し、ル・マンに向けてさらにバイクを改良できることを願っている」
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | スペインGP |
ロケーション | サーキット・デ・ヘレス |
ドライバー | ダニ ペドロサ , マルク マルケス |
チーム | Repsol Honda Team |
執筆者 | Jamie Klein |