MotoGPアラゴン予選:マルケスが余裕のPP獲得。2番手クアルタラロに0.3秒差
MotoGP第14戦アラゴンGPの予選が行われ、マルク・マルケスがポールポジションを獲得した。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第14戦アラゴンGPの予選が行われ、レプソル・ホンダのマルク・マルケスがポールポジションを獲得した。
マルク・マルケスが初日から支配的な速さを見せつけているアラゴンGP。その予選組分けだが、中上貴晶(LCRホンダ)、アレックス・リンス(スズキ)、ダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)など有力ライダーがQ1スタートとなった。
Q1:ファクトリーライダーが苦戦。中上もQ2進出ならず
セッション開始と同時にリンスを先頭に続々とコースイン。中上は少し間を空けて、単独でコースへと入った。
最初のアタックでトップタイムをマークしたのはフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハ)で、1分48秒853を記録した。2番手にはアンドレア・イアンノーネ(アプリリア)が1分49秒022で続いた。
先頭でコースインしたリンスは、途中位置取りを変えたことで少し遅れてアタックを実施。1分48秒519を記録して一気にトップへと躍り出た。
また中上も3周目にアタックをまとめて1分48秒807をマーク。2番手に割って入った。ただモルビデリが1分48秒612と中上を上回ったことで、中上はQ2進出圏外の3番手にポジションを落としてしまった。
残り時間は約半分となり、各ライダーはピットイン。早めに戻ったリンスなどは残り6分頃に再びコースへと戻って行き、中上も残り5分頃にコースへ戻った。
2度目のアタックでは、まずペトルッチが自己ベストを更新。ただ3番手タイムとQ2進出圏内には入れない。
残り1分、モルビデリが1分48秒292をマークしてトップタイムを更新。さらにモルビデリに食いついて走っていたイアンノーネも2番手に浮上した。
中上は自己ベストを更新する走りを見せたが、1分48秒477で3番手に留まった。
一気にQ2圏外に蹴落とされたリンスだが、チェッカー後のラストアタックでは各セクターを最速で周ってきた。しかし1分48秒449と僅かに及ばず、中上を上回りはしたが、3番手に留まったことでQ2進出はならなかった。
最終的にQ2進出はモルビデリとイアンノーネのふたりとなった。
Q2:マルケスがポールポジション。追うヤマハ勢
続くQ2では、まずQ1から上がってきたモルビデリが先頭でアタックに入った。なおFP4でハイサイドを喫したポル・エスパルガロ(KTM)は左手首を骨折してしまい、予選と決勝には出走しないことになった。
モルビデリはまず1分48秒495をマークしてトップタイム。しかしジャック・ミラー(プラマック)が1分48秒193でそれを上回ってきた。
FP1で圧倒的な速さを見せていたマルク・マルケスは、最初のアタックで1分48秒293をマークし2番手とした。
残り10分、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)が1分48秒159をマークしてトップタイムを更新。トップへ躍り出た。しかしファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハ)が1分47秒835とビニャーレスを上回り、トップにつけた。と思われた矢先、マルケスが1分47秒050とクアルタラロを大幅に上回るタイムを叩き出して、タイムシートの一番上に君臨した。
一方で精彩を欠いているのはアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)だ。前半のアタックでは1分48秒608で8番手に留まった。
セッション折返しで、各ライダーは一度ピットイン。そして残り時間5分を切ると各車コースへと戻った。またここまで出走していなかったイアンノーネもセッション後半になってコースへ顔を出した。
後半のアタックではビニャーレスが自己ベストを更新。1分47秒472までタイムを縮めて2番手とした。またミラーも1分47秒658で3番手につけた。
このふたりを尻目にトップのマルケスは更に自己ベストを更新。1分47秒009でトップを堅持した。
ここでチェッカーフラッグが振られ、セッションは終了。ラストアタックに入っているライダーの中ではクアルタラロが各セクターを最速で回っており、マルケスに肉薄して来ることが予想された。しかしクアルタラロの最終的なタイムは1分47秒336。マルケスにはコンマ3秒ほど届かず2番手となった。
それ以降上位に食い込むライダーは出ず、マルケスが地元スペインの地でポールポジションを獲得した。パルクフェルメに戻ったマルケスは大きく喜ぶこともなく、このPP獲得も彼コントロール下にあったことが伺える様子だった。
2番手はクアルタラロ。3番手にはビニャーレスとヤマハ勢がマルケスを追う形となった。なおチームメイトのバレンティーノ・ロッシは6番手。辛くもセカンドロウを確保した。
またアプリリアのアレイシ・エスパルガロが5番手につけ、今季のベストグリッドを更新した。
【リザルト】MotoGP第14戦アラゴンGP 予選結果
順位 | ライダー | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | 平均速度 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | マルク マルケス | 7 | 1'47.009 | 170.834 | ||
2 | ファビオ クアルタラロ | 7 | 1'47.336 | 0.327 | 0.327 | 170.313 |
3 | マーベリック ビニャーレス | 7 | 1'47.472 | 0.463 | 0.136 | 170.098 |
4 | ジャック ミラー | 7 | 1'47.658 | 0.649 | 0.186 | 169.804 |
5 | アレイシ エスパルガロ | 7 | 1'47.733 | 0.724 | 0.075 | 169.686 |
6 | バレンティーノ ロッシ | 7 | 1'48.015 | 1.006 | 0.282 | 169.243 |
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