MotoGP最終戦バレンシアFP2:クアルタラロが初日制圧。ヤマハ勢好調が続く
MotoGPの2019年シーズン最終戦バレンシアGPのフリー走行2回目が行われ、ファビオ・クアルタラロがトップタイムを記録。初日を完全制圧した。

MotoGP最終戦バレンシアGPのフリー走行2回目が行われ、ペトロナス・ヤマハSRTのファビオ・クアルタラロがトップタイムをマークした。
舞台となるリカルド・トルモ・サーキットは快晴に恵まれ、FP1から気温も上昇。気温17℃、路面温度21℃というコンディションでFP2開始時刻を迎えた。
セッション開始から7分、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が1分30秒974と早くもFP1トップタイムを超えるタイムを記録。ひとまずトップにつけた。そこにアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)、フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)らが続いた。
なお同サーキットのレコードタイムは2016年にホルヘ・ロレンソ(レプソル・ホンダ/当時ヤマハ)が記録した1分29秒401となっている。
ヤマハ勢はFP1から好調さを示していたが、FP2でも序盤からタイムアップ。マーベリック・ビニャーレスが1分31秒355で2番手に浮上した。
開始から13分頃、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)がターン10で転倒。ロッシはグラベルを滑っていったが、自力で立ち上がってコースを後にした。
中盤にタイムを伸ばしてきたのはスズキの2名だ。アレックス・リンスが1分31秒656で3番手に浮上すると、ジョアン・ミルが1分31秒529までタイムを縮めて、3-4番手に並んだ。
残り20分を切ると、クアルタラロもタイムを上げ始め、1分31秒656で4番手に割って入った。
その数分後、ジャック・ミラー(プラマック)がターン2で転倒。低速での転倒だったため、ミラーはエンジン再スタートをしてコースへ戻った。
ドゥカティはFP1でミケーレ・ピッロ(ワイルドカード参戦)のマシンが炎上するというアクシデントがあったが、FP2ではアンドレア・ドヴィツィオーゾのマシンにトラブルが発生。走行中のドヴィツィオーゾのマシンから何らかの液体が吹き出し、ドヴィツィオーゾはスローダウン。ピットへ戻らざるを得なかった。
そしてセッション残り時間は10分を切ると、ミルがアタックに入った。ミルは1分31秒280と自己ベストを更新し、2番手タイムとした。
残り4分、ミラーが自己ベストを更新し2番手に入ったが、直後にモルビデリが1分31秒199までタイムを縮めて2番手を奪った。
アタック合戦は激しく、ビニャーレスが1分30秒883とマルケスを超えるタイムをマーク。トップに躍り出た。それを追うようにクアルタラロも1分30秒968までタイムアップすると、そのまま連続でアタック。1分30秒735でトップタイムとした。
そしてセッションは終了。上位に食い込むライダーは現れず、クアルタラロがFP2トップタイムとなった。2番手にはビニャーレス、3番手はマルケスという並びだ。
中上貴晶の代役であるヨハン・ザルコ(LCRホンダ)は最終的に10番手タイム。チームメイトのカル・クラッチローのタイムを上回った。
【リザルト】MotoGP最終戦バレンシアGP フリー走行2回目
順位 | ライダー | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | 平均速度 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | |
23 | 1'30.735 | 158.902 | ||
2 | |
24 | 1'30.883 | 0.148 | 0.148 | 158.643 |
3 | |
21 | 1'30.974 | 0.239 | 0.091 | 158.484 |
4 | |
19 | 1'31.000 | 0.265 | 0.026 | 158.439 |
5 | |
23 | 1'31.199 | 0.464 | 0.199 | 158.093 |
6 | |
22 | 1'31.230 | 0.495 | 0.031 | 158.040 |
フルリザルトを見る |
最新ニュース
「アプリリア移籍を疑ったことはない」ビニャーレス、2度目の表彰台獲得で自信深める
マーベリック・ビニャーレスはMotoGP第13戦イギリスGPで2位表彰台を獲得。アプリリアで2度目の表彰台となったが、彼はヤマハからの移籍が報われると信じていたと語った。
アレイシ・エスパルガロ、かかとの骨折が判明。1週間の絶対安静も、手術の必要はなし
アプリリアのアレイシ・エスパルガロは、MotoGPイギリスGPでのクラッシュにより、右かかとを骨折していたと診断されたことが明らかとなった。
ザルコ、MotoGP初優勝はまたもお預け。クラッシュに驚きも「ドゥカティでの成長につながる」
プラマックのヨハン・ザルコは、MotoGPイギリスGPのスタート前に、フロントタイヤをミディアムに交換。彼はこのタイヤ選択が、”ヒーロー”になれなかった原因だと考えている。
ケガは言い訳にしない。エスパルガロ、周囲のペースアップに困惑「レース展開が理解できない」
アプリリアのアレイシ・エスパルガロは、フリー走行でのクラッシュで負ったケガは、MotoGPイギリスGPの決勝で苦戦した言い訳にはならないと話した。