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フリー走行レポート

MotoGPバレンシアFP3:モルビデリ好調トップタイム。中上貴晶はQ2に直接進出

MotoGP第14戦バレンシアGPのフリー走行3回目が行なわれ、フランコ・モルビデリがトップタイムをマークした。中上貴晶は予選Q2への直接進出を決めた。

Franco Morbidelli, Petronas Yamaha SRT

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 リカルド・トルモ・サーキットで行なわれているMotoGP第14戦バレンシアGP。そのフリー走行3回目では、ペトロナス・ヤマハSRTのフランコ・モルビデリがトップタイムをマークした。

 バレンシアGP2日目、MotoGPクラスのFP3前に行なわれたMoo3クラスの走行では、途中から雨が降り始めてしまった。これによってMoto3のFP3後半は走行を見合わせる状態となっていた。

 その後MotoGPクラスのFP3が開始されるも、まだ若干の路面が濡れているようで、スズキのアレックス・リンスとジョアン・ミル、ポル・エスパルガロ(KTM)がレインタイヤを装着してコースへ向かった。

 なお2日目から走行に復帰すると考えられていたテック3・KTMのイケル・レクオナは、土壇場になって新型コロナウイルス陽性の診断が出され、バレンシアGPを欠場することになってしまった。

 リンスとミルは1周でピットに帰還。ポル・エスパルガロとブラッド・ビンダーのKTM勢、ロレンソ・サヴァドーリ(アプリリア)のみが走る状況で、他の大半のライダーは様子見を続けた。

 10分が経過した頃には彼らと入れ替わるようにファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)がコースイン。クアルタラロはスリックタイヤを使用した。

 クアルタラロはそのままスリックタイヤでペースアップ、数周で1分33秒台のタイムを記録した。

 彼の走りが路面コンディション見極めのきっかけとなったか、残り時間25分ほどとなる頃にはダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)やアレックス・マルケス(レプソル・ホンダ)、ミルなどもスリックタイヤで出走。コースへ入るライダーがさらに増えていった。

 ただ、セッション残り20分を切った段階でクアルタラロのマークした1分32秒037がトップ。これは初日総合トップタイムからは1秒半近く遅いタイムだ。

 残り18分、ポル・エスパルガロが1分31秒897をマークし、トップタイムを更新した。この時間帯から、タイムアタックの動きが加速。中でもフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)が速さを見せた。

 モルビデリは1分31秒170を記録してトップタイムを更新。そのまま連続アタックに向かうと1分30秒751を叩き出し、フリー走行総合4番手にまでポジションを上げた。

 それ以外に総合タイム上位に食い込むライダーはなかなか現れないまま、FP3は残り時間5分となった。

 ここから再びタイムアタック合戦が開始。するとビニャーレスが1分30秒812をマークして総合5番手に浮上してきた。

 残り1分、ポル・エスパルガロが1分30秒636のトップタイムをマーク。総合でも2番手に割って入った。さらにモルビデリが1分30秒168と大きくタイムを更新し、総合トップタイムを塗り替えた。

 最後のアタックでは自己ベストを刻むライダーは多かったが、モルビデリのトップタイムを脅かすまでは至らず。そのままFP3が終了した。

 2番手にはポル・エスパルガロ、3番手にはヨハン・ザルコ(アビンティア)が並んだ。

 予選Q1を免除され、直接予選Q2に進出できるFP1~FP3の総合トップ10の並びは、モルビデリ、ジャック・ミラー(プラマック)、ポル・エスパルガロ、ザルコ、ビニャーレス、中上貴晶(LCRホンダ)、ミル、フランチェスコ・バニャイヤ(プラマック)、ミゲル・オリベイラ(テック3・KTM)、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)だ。

 ランキング2番手のクアルタラロや、3番手のリンス、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)らはトップ10に食い込むことができず、予選Q1からの出走となった。

 

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順位 ライダー 周回数 タイム 前車との差 平均速度
1 Italy フランコ モルビデリ 10 1'30.168     159.901
2 Spain ポル エスパルガロ 16 1'30.636 0.468 0.468 159.075
3 France ヨハン ザルコ 10 1'30.658 0.490 0.022 159.037

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