MotoGPカタルニアFP2：モルビデリ、トップで初日終える。中上がタイム上げ5番手

　MotoGP第9戦カタルニアGPのフリー走行がカタルニア・サーキットで行なわれ、ペトロナス・ヤマハSRTのフランコ・モルビデリがトップタイムを記録した。

　FP2の時間になるとコンディションは暖かくなり、気温22度、路面温度34度でセッションが開始された。

　午前中のFP1ではヤマハ勢が好調だったが、FP2でも序盤から彼らが上位に顔を出してくる展開だ。

　特にモルビデリは序盤から1分40秒573を記録してトップに浮上した。KTMもFP2は序盤からタイムを縮め、ブラッド・ビンダーとポル・エスパルガロが2、3番手に続いた。

　セッション開始から14分、ヨハン・ザルコがターン5でスリップダウンし転倒。本人は無事だったが再始動はできず走行時間を失うこととなった。

　コース上ではアレックス・マルケス（レプソル・ホンダ）が1分41秒322をマーク。LCRホンダのカル・クラッチローや中上貴晶を上回っていった。

　残り25分頃にはモルビデリもターン10で同じようにフロントタイヤを滑らせて転倒。またステファン・ブラドル（レプソル・ホンダ）もターン2でクラッシュするなど、転倒が続いた。

　FP1からドゥカティ勢はアンドレア・ドヴィツィオーゾ以外が苦戦気味だったが、残り13分頃にヨハン・ザルコ（アビンティア）がアタックすると、1分41秒234をマークして8番手に入った。

　残り10分を切り、ピットへ戻っていたライダーも徐々にコースへ復帰。予選を睨んだアタックのシミュレーションに入った。

　まず速さを見せたのはバレンティーノ・ロッシで、1分40秒575をマーク。しかしモルビデリにはわずかに届かず2番手となった。

　その後ジョアン・ミル（スズキ）が1分40秒441をマークして、トップへと躍り出た。

　残り4分、アレックスがアタックをまとめ上げると、1分40秒478と2番手に割って入る好タイムを記録。その直後、中上が1分40秒472で僅かながら上回っていった。

　アタック合戦は更に続き、ビンダーが1分40秒008をマーク。トップタイムを更新してみせた。

　残り1分、ザルコが最速ペースで各セクターを回ってくるが、最終セクターで失速。タイム更新には失敗した。

　チェッカー後の最終アタックでも多くのライダーが自己ベストを更新。モルビデリが1分39秒789とこの日最初に1分39秒台に入れ、トップタイムとした。

　直後にはザルコも1分39秒898をマーク。2番手に入った。

　最終的にこれ以上のタイム更新はなく、モルビデリがFP2トップタイム。2番手はザルコ、3番手にはビンダーが並んだ。

　中上もラストのアタックでは更に自己ベストを記録したが、最終的には5番手タイムとなった。

　一方FP2で精彩を欠いたのはファビオ・クアルタラロ（ペトロナス・ヤマハSRT）で、14番手タイムに留まってしまった。

　なお初日総合タイムではトップ10の並びはモルビデリ、ザルコ、ビンダー、ビニャーレス、中上、クアルタラロ、ミル、ポル、アレックス、ロッシとなっている。

順位	ライダー	周回数	タイム	差	前車との差	平均速度
1	フランコ モルビデリ	12	1'39.789			170.531
2	ヨハン ザルコ	17	1'39.898	0.109	0.109	170.345
3	ブラッド ビンダー	19	1'40.008	0.219	0.110	170.158
4	マーベリック ビニャーレス	20	1'40.208	0.419	0.200	169.818
5	中上 貴晶	19	1'40.412	0.623	0.204	169.473
6	ジョアン ミル	19	1'40.441	0.652	0.029	169.424
7	ポル エスパルガロ	20	1'40.474	0.685	0.033	169.369
8	アレックス マルケス	18	1'40.478	0.689	0.004	169.362
9	バレンティーノ ロッシ	21	1'40.502	0.713	0.024	169.322
10	アレックス リンス	20	1'40.538	0.749	0.036	169.261
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