MotoGPカタルニア予選：ヤマハ“超”好調！　モルビデリ初ポール＆ロッシ3番手

　MotoGP第9戦カタルニアGPの予選がカタルニア・サーキットで行なわれた。ポールポジションを獲得したのはペトロナス・ヤマハSRTのフランコ・モルビデリだった。

　FP3までの総合タイムで決まる予選組分けはQ1にアンドレア・ドヴィツィオーゾを始めとしたドゥカティ勢、中上貴晶（LCRホンダ）、アレックス・リンス（スズキ）といった有力ライダーがひしめきあい、非常に激しい戦いになることが予想された。

　午前中は低温のコンディションだったが、Q1開始時には気温21℃、路面温度は35℃まで上昇した。

　セッション開始直後から各ライダーが一斉にコースへ入り、一気にアタックが始まった。

　最初のアタックではリンスが1分40秒469をマークしてトップタイムに。その後イケル・レクオナ（テック・KTM）が2番手につけた。

　さらにアタックは続いていき、カル・クラッチロー（LCRホンダ）が1分40秒124でトップタイムを更新。ただジャック・ミラー（プラマック）も1分39秒705と大きくタイムを更新し、トップに浮上した。

　セッション後半のアタックではミラーが自己ベストを更に更新するペースを披露。1分39秒399でトップタイムの座を固めたように思えた。2番手にはリンスが続いた。

　中上もアタックをまとめ上げるが、1分39秒830でわずかに届かず3番手。ラストアタックにかけた。

　そしてチェッカー後の最後の計測では、中上が1分39秒547をマーク。2番手に食い込んだ。これでQ1は終了。ミラーと中上がQ2に駒を進めることとなった。ドヴィツィオーゾ、リンスのファクトリーライダー2名はQ1で敗退となった。

　Q2が開始されると、まず最速タイムを刻んだのはマーベリック・ビニャーレス（ヤマハ）。タイムは1分39秒655だ。2番手にはチームメイトのバレンティーノ・ロッシが続いた。ただその後モルビデリが1分39秒110を叩き出してトップを奪い取っている。

　タイム更新はまだまだ続き、Q1を突破してきたミラーが1分39秒225と僅差の2番手に入ってセッションは折返しを迎えた。

　後半のアタックが始まると、ヤマハ勢による争いが展開。クアルタラロはまず1分39秒192をマークし2番手に入ると、連続アタックで更にタイムを縮め、1分39秒008でトップタイムとした。

　モルビデリもそれを更新するペースを見せたが、わずかに失速し自己ベスト更新はならず、2番手に留まった。

　しかしチェッカー後のラストアタック、モルビデリはレコードタイムに迫る1分38秒798を叩き出してトップタイムを更新してみせた。

　その後は自己ベストを更新するライダーは現れるものの、トップタイムを更新するライダーは出ず、モルビデリがキャリア初のポールポジションを獲得した。

　2番手にはクアルタラロ、3番手にはロッシが続き、ヤマハ勢がフロントロウを独占する結果となった。

　中上はQ2最後のアタックでQ1のタイムを上回ることができず、最終的に11番手となった。

順位	ライダー	周回数	タイム	差	前車との差	平均速度
1	フランコ モルビデリ	8	1'38.798			172.242
2	ファビオ クアルタラロ	8	1'39.008	0.210	0.210	171.877
3	バレンティーノ ロッシ	7	1'39.129	0.331	0.121	171.667
4	ジャック ミラー	8	1'39.225	0.427	0.096	171.501
5	マーベリック ビニャーレス	7	1'39.371	0.573	0.146	171.249
6	ヨハン ザルコ	8	1'39.378	0.580	0.007	171.237
7	ポル エスパルガロ	8	1'39.495	0.697	0.117	171.035
8	ジョアン ミル	8	1'39.628	0.830	0.133	170.807
9	ダニーロ ペトルッチ	8	1'39.641	0.843	0.013	170.785
10	ブラッド ビンダー	8	1'39.659	0.861	0.018	170.754
フルリザルトを見る