7位中上、「優勝できるペースがあった」とガッカリ。序盤が“紳士的”すぎたと反省
MotoGP第9戦カタルニアGPで中上貴晶は7位でフィニッシュ。彼はレースを振り返って、勝利や表彰台を獲得できるだけのペースがあったにもかかわらず7位に終わったことへの悔しさを見せた。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
カタルニア・サーキットで行なわれたMotoGP第9戦カタルニアGP。その決勝レースで、LCRホンダの中上貴晶は11番グリッドからスタートすると、7位でフィニッシュを果たした。
中上はスタートからオープニングラップでポジションを上げることができず、序盤は12番手での走行に終始。しかし中盤からペースを上げ、上位陣に接近。ラストラップには5番手集団でプラマックのジャック・ミラーとフランチェスコ・バニャイヤを相手にバトルを展開した。
最終的に彼らを追い抜くことはできなかったが、優勝したクアルタラロとの差は3.6秒と、レース中盤に7秒以上あった差を大きく縮めてのフィニッシュだった。
レース後、インタビューに答えた中上は自身のペースは表彰台を獲得できるレベルのモノだったと語り、7位という結果には「ガッカリしている」と述べた。
「レース序盤はいいペースではなく、1分40秒台をキープすることはできませんでした。数周後には多くのラップで1分40秒台を刻めるようになりましたが、遅きに失しました」
中上はそう語った。
「それからはバイクはかなり快適に感じられていて、とても速さがあったと思います。終盤にトップグループがタイムを落としているときも、僕はキープできていましたから、良い結果を手にできる可能性がありました」
「終盤、僕は間違いなく最速のひとりだったと思います。リヤタイヤ(のライフ)はまだ残っていましたし、序盤からかなり上手くマネージメントができていたんです」
「ですがドゥカティ勢を追い抜くことができませんでした。加速で(ドゥカティに)劣っている部分があり、チャンスがありませんでした」
「結局、7位でレースを終えたことには、とてもガッカリしています。(トップから)3秒半ほどの差だったと思いますが、つまり僕らにはこのレースで勝つための、素晴らしいチャンスがあったということですからね」
彼はレース序盤、特に3周目までにタイヤに気を使った“紳士的な”走りをしすぎたと考えており、それが結果として好リザルトを失わせた可能性があると語った。
実際、中上の序盤3周は1分41秒台後半〜前半と推移しており、トップグループのライダーのタイムよりも1秒遅いものだった。彼がトップグループに近いペースを取り戻したのは7周目以降で、その時点で既に7秒の差がつけられてしまっていた。
「序盤3周は良いものではありませんでした」
レース序盤、どこでミスを犯したと考えているかを問われた中上は、そう答えた。
「ブレーキングはあまり強くありませんでした。おそらくタイヤを節約しすぎたのかもしれません。僕は普段から後半のペースが良いですが、それは上手くタイヤをマネージメントできているからだと思います」
「ただ特に今日については、序盤にあまりにも紳士的になっていたかもしれません。1分41秒台での走りになり、多くのポジションを失いギャップが空きました。それが高くつきました」
「将来に向けては良いデータになったと思いますし、ル・マンがどうなるか見ていきましょう。そしてレース序盤の部分に向けて、自分自身のライディングとスキルを改善していく必要があります」
「特に課題は集団でのバトルです。こうした形では表彰台は獲得できません。レースに向け、誰かの後ろを走っているときに強い走りができるようになることが必要なんです」
Additional reporting from Gerald Dirnbeck
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