MotoGPアルガルヴェ決勝:終盤の転倒アクシデントで赤旗終了。バニャイヤがポール・トゥ・ウィンで3勝目
MotoGP第17戦アルガルヴェGPの決勝レースが行なわれた。優勝はドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤだった。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第17戦アルガルヴェGPの決勝レースが行なわれ、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤが今季3勝目をポール・トゥ・ウィンで飾った。
前戦エミリア・ロマーニャGPでは、ヤマハのファビオ・クアルタラロが2021年MotoGP世界王者に輝き、今週末はチャンピオンとして迎える初のレースとなった。そのクアルタラロは今週末、予選では7番手。3列目からのスタートとなった。
一方、クアルタラロとチャンピオンシップを争っていたフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は5戦連続のポールポジションを獲得。残るフロントロウには、チームメイトのジャック・ミラー、スズキのジョアン・ミルが並んだ。
決勝レースの天候は晴れ、気温20度、路面温度28度のドライコンディションでレース開始を迎えた。
ホールショットを奪ったのは、ミラー。後ろにバニャイヤ、ホルヘ・マルティン(プラマック)とドゥカティ勢がスタートを決めた。ただバニャイヤがその後トップを奪い返し、オープニングラップを先頭で通過。2番手以下にはミル、ミラーが続いた。
なお1周目には、ターン4でダニーロ・ペトルッチ(テック3)が転倒。早々にレースリタイヤとなった。
2番手のミルはその後、最速タイムを更新しながら首位を走るバニャイヤを追い、3番手を走るミラーとの差は広がっていった。
先頭集団から少し遅れる形となったミラーの後ろには、マルティン、アレックス・マルケス(LCRホンダ)、クアルタラロが迫り、集団が形成された。
5周目、トップを走るバニャイヤからミル、ミラーまでが等間隔の差を保ちながら走行していた後ろでは、マルケスが4番手に浮上。ここからしばらくレース展開は落ち着きを見せた。
12周目、表彰台争いの集団でも動きが見られた。4番手を走行中だったマルケスがミラーをパス。これで表彰台圏内へ浮上した。
レースは折り返し地点を過ぎたが、トップは依然としてバニャイヤ。2番手は約1秒差でミル。3番手にマルケス、4番手にミラーだ。
残り10周となるころには、バニャイヤが後続に2秒以上の差をつけ、徐々にセーフティーリードを築きあげていった。
残り7周目の1コーナーでは、ミラーがブレーキング勝負で、3番手マルケスの前に一度出ることに成功したが、減速が不十分で曲がりきれず、抜ききることはできなかった。ただミラーはその後も、マルケスの後ろにピタリとつけ、チャンスをうかがっていた。
そして残り周回数が5周となったところで、ミラーはついにマルケスをオーバーテイク。3番手に浮上した。
レース終盤はトップ2が淡々とした走行となっていたため、注目はミラーとマルケスによる3位表彰台争いに移った。
彼らはテールトゥノーズ状態での走行が続いており、最終ラップまで見逃せない戦いになると思われたが、残り2周目でアクシデントが発生し、レースは赤旗終了となった。原因は、ミゲル・オリベイラ(KTM)とイケル・レクオナ(テック3)らの接触による転倒だ。
そしてその時点で、レースは規定周回数の75%以上となる23周を終了していたことから、そのまま成立となった。
これでバニャイヤがポール・トゥ・ウィンで今季3勝目を達成。なおバニャイヤは3勝全てがポール・トゥ・ウィンでの勝利となっている。2位はミル。3位はミラーだ。ミラーと3位を争っていたマルケスにとっては痛い赤旗となってしまった。
5位はザルコ、6位はポル・エスパルガロとなった。
また、最後尾からのスタートとなった中上貴晶(LCRホンダ)はレースを通じて追い上げを見せ、最終的に11位でフィニッシュ。ポイントを獲得することに成功した。
現役ラスト2戦となったバレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)は、13番手でレースを完走。次戦バレンシアGPが彼のラストレースとなる。
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