MotoGPドーハ決勝:クアルタラロ今季初優勝、ヤマハがロサイル連戦を制覇。マルティン3位表彰台
MotoGP2021年シーズン第2戦ドーハGPの決勝レースが行なわれ、ヤマハのファビオ・クアルタラロが優勝。ヤマハは開幕戦から2連勝となった。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
開幕戦から連戦となったMotoGP第2戦ドーハGP。その決勝レースが行なわれ、ヤマハのファビオ・クアルタラロが優勝を果たした。
全21周の決勝レースが開始すると、ポールポジションのホルヘ・マルティン(プラマック)が好スタートを決めて先行。一方で3番グリッドのマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)は出足が悪く集団に飲み込まれてポジションを落としてしまった。
オープニングラップを終えての順位はマルティン、チームメイトのヨハン・ザルコ、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)のトップ3。ただ彼らも抜け出すまでは至らず、スズキのアレックス・リンスやミゲル・オリベイラ(KTM)といったライダーが後方に続いた。
リンスは序盤から前を狙っていくと、アレイシ・エスパルガロをオーバーテイクして3番手に浮上。5周目にはザルコにも追い抜きを仕掛けて2番手に浮上。先頭のマルティンを逃すまいとペースを上げた。
リンスは何度かマルティンへのオーバーテイクを狙う素振りを見せるが、抜ききることができない。さらにホームストレートではドゥカティ勢との速度差が大きく、ザルコによる追い抜きを許してしまい、3番手に後退してしまった。
レース折り返しを過ぎた頃、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)がリンスをかわして3番手に浮上。ドゥカティ勢がトップ3を占める展開となった。
レース残り6周、トップ争いが激化。レース終盤になってペースを上げ、リンスとバニャイヤを追い抜き2番手まで浮上していたクアルタラロが、インフィールドセクションでマルティンにチャージをかけると、残り4周で先頭に躍り出た。
クアルタラロは先頭に出た後、一気に後続を引き離しにかかり、ホームストレートでの追い抜きも許さずポジションを確保。そこからは徐々にギャップを広げていき、トップチェッカー。今季初優勝を挙げた。
2位は最終ラップのターン14でオーバーテイクを成功させたザルコ。3位はレースの大半で先頭を引っ張ったマルティンで、彼はデビュー2戦目にして早くも初表彰台となった。
2位と3位をプラマックが獲得した一方で、ドゥカティのファクトリーチームはバニャイヤが6位、ジャック・ミラーが9位と後塵を拝する結果に終わった。
LCRホンダの中上貴晶は16番手からのスタートでなかなかポジションを上げることができず、最終的に17位でフィニッシュ。ポイント圏外の苦しいレースとなった。
なおペトロナス・ヤマハSRTのバレンティーノ・ロッシは16位でレースを終えている。
順位 | ライダー | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | 平均速度 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ファビオ クアルタラロ | 22 | 42'23.997 | 167.4 | 25 | ||
2 | ヨハン ザルコ | 22 | 42'25.454 | 1.457 | 1.457 | 167.3 | 20 |
3 | ホルヘ マルティン | 22 | 42'25.497 | 1.500 | 0.043 | 167.3 | 16 |
4 | アレックス リンス | 22 | 42'26.085 | 2.088 | 0.588 | 167.3 | 13 |
5 | マーベリック ビニャーレス | 22 | 42'26.107 | 2.110 | 0.022 | 167.3 | 11 |
6 | フランチェスコ バニャイヤ | 22 | 42'26.639 | 2.642 | 0.532 | 167.3 | 10 |
7 | ジョアン ミル | 22 | 42'28.865 | 4.868 | 2.226 | 167.1 | 9 |
8 | ブラッド ビンダー | 22 | 42'28.976 | 4.979 | 0.111 | 167.1 | 8 |
9 | ジャック ミラー | 22 | 42'29.362 | 5.365 | 0.386 | 167.1 | 7 |
10 | アレイシ エスパルガロ | 22 | 42'29.379 | 5.382 | 0.017 | 167.1 | 6 |
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