MotoGPイタリア予選：驚速新レコードでクアルタラロがPP獲得。中上貴晶はQ1敗退15番手

　ムジェロ・サーキットでMotoGP第6戦イタリアGPの予選が行なわれた。ポールポジションを獲得したのは、ヤマハのファビオ・クアルタラロだ。

　イタリアGPは雨がちだった前戦フランスGPとは違い、ここまでドライコンディションでの走行。予選も気温25℃、路面温度44℃と良好なコンディションでセッションが開始された。

　予選Q1にはFP3で転倒がありタイムを更新できなかったマーベリック・ビニャーレス（ヤマハ）や、中上貴晶（LCRホンダ）、アレイシ・エスパルガロ（アプリリア）などが参加した。

　Q1前半の走行では1分46秒195を記録した中上がセッション中盤にトップへ浮上。エネア・バスティアニーニ（エスポンソラマ）が2番手に続いた。

　その後のラストアタックでは最速タイムを刻むライダーが続出。タイムシートは次々と入れ替わっていったが、最終的にトップタイムを記録したのはマルク・マルケス（レプソル・ホンダ）となった。マルケスはビニャーレスの後追い戦略を採っていたが、その戦略できっちりとタイムを上げてきた。2番手にはアレイシ・エスパルガロが入り、この2名がQ2進出となった。

　後追いを受けたビニャーレスだが、彼は最後のアタックでタイムを更新するペースで走行していたものの、途中コースオフ。これが原因でタイムが更新できず、3番手でQ1敗退となった。

　また中上はラストアタックで自己ベストこそ更新したものの、Q2進出となるトップ2には届かない5番手タイムとなり、ここで予選を終えた。

　Q2序盤のアタックではクアルタラロが1分45秒481でトップタイムをマーク。Q1から進んできたアレイシ・エスパルガロもフランチェスコ・バニャイヤ（ドゥカティ）の後追いを利用しつつ1分45秒651と好タイムをマークして2番手に続いた。

　Q2後半のアタックに入ると、暫定トップタイムのクアルタラロが更に自己ベストを更新。1分45秒187と後続をコンマ4秒以上突き放すタイムをマークしてみせた。

　その後ライバル達は自己ベストを更新するアタックを見せたが、結局このクアルタラロのタイムを更新することはできず。ポールポジションはレコードを更新する驚異の速さを示したクアルタラロが獲得した。

　2番手（+0.230秒）はバニャイヤ。3番手（+0.245秒）にはプラマックのヨハン・ザルコが並んだ。

　また4番手（+0.351秒）にアレイシ・エスパルガロが続き、第4戦と第5戦で2連勝中のジャック・ミラー（ドゥカティ／+0.411秒）とブラッド・ビンダー（KTM／+0.556秒）の3名が2列目に並んでいる。

　なおQ1を突破してきたマルケスは、怪我の影響が残る右肩を気にする素振りを見せた。そしてセッション前半はピットで過ごし、アタックは後半にかけることなった。Q2後半では再びライバルの後追い戦略を採用し、ビンダーの後方でアタックを行なったが、結果は11番手タイム（+0.938秒）に留まった。

順位	ライダー	周回数	タイム	差	前車との差	平均速度
1	ファビオ クアルタラロ	7	1'45.187			179.508
2	フランチェスコ バニャイヤ	7	1'45.417	0.230	0.230	179.117
3	ヨハン ザルコ	7	1'45.432	0.245	0.015	179.091
4	アレイシ エスパルガロ	7	1'45.538	0.351	0.106	178.911
5	ジャック ミラー	7	1'45.598	0.411	0.060	178.810
6	ブラッド ビンダー	8	1'45.743	0.556	0.145	178.565
7	ミゲル オリベイラ	8	1'45.745	0.558	0.002	178.561
8	アレックス リンス	6	1'45.996	0.809	0.251	178.138
9	ジョアン ミル	8	1'46.076	0.889	0.080	178.004
10	フランコ モルビデリ	7	1'46.084	0.897	0.008	177.991
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