MotoGPオランダ決勝:中上貴晶、初表彰台の夢またしても潰える。クアルタラロ今季4勝目
MotoGP第9戦オランダGPの決勝レースが行なわれた。優勝はファビオ・クアルタラロで、今季4勝目となった。

TTサーキット・アッセンでMotoGP第9戦オランダGPの決勝レースが行なわれた。優勝したのはファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)で、今シーズン4勝目をマークした。
変わりやすい天候”ダッチウェザー”で有名なオランダGPだが、決勝レース日も天候は保たれ、気温24℃、路面温度33℃のコンディションでレース開始を迎えた。
レコードタイムを更新してPPを獲得したマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)だったが、彼はスタートで行き場がなくなってしまいポジションをダウン。オープニングラップはフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)を先頭に、クアルタラロ、中上貴晶(LCRホンダ)、ビニャーレスというオーダーとなった。
レースは先頭のバニャイヤとクアルタラロのペースが良く、3番手の中上は若干置いていかれる展開に。バニャイヤとクアルタラロは度々ポジションを入れ替えるが、バニャイヤがその度に先頭を奪い返す形でレースは序盤を消化していった。
6周目には若干ラインが膨らんだバニャイヤをクアルタラロがパス。ここでバニャイヤの反撃を許さず、逃げのプッシュを開始した。
プッシュして逃げるクアルタラロは、ラップごとにそのギャップを拡大。10周目には2秒と大きなマージンを積み上げた。
2番手争いではペースの上がらなくなったバニャイヤに中上らが接近。中上はピタリと背中につけてプレッシャーをかけると11周目にバニャイヤをオーバーテイク。しかしホームストレートでバニャイヤによる反撃を許して3番手に戻ってしまった。
それ以降も中上はバニャイヤの背後をヒタヒタと追走。13周目には再度チャレンジしていくが、最終シケインからホームストレートへのアプローチで、バニャイヤに再びポジションを奪われてしまった。
そのバニャイヤには、トラックリミット違反によるロングラップペナルティが決定。労せずしてポジションアップかと思われた中上だが、彼はビニャーレスにオーバーテイクを許して後退すると、さらにジョアン・ミル(スズキ)に接触含みの追い抜きを仕掛けられてポジションを落としてしまった。
さらに中上は16周目にターン1のラインがワイドになってしまい、一気に9番手に下がってしまった。
先頭を一人旅状態で進むクアルタラロは、残り7周の段階で約4秒とセーフティリードを築いていた。しかし2番手のビニャーレスが追い上げを始め、その差は徐々に減少していった。
ただそれでも築いたリードは大きく、クアルタラロは約2.7秒の差を残す独走状態でトップチェッカー。今季4勝目を挙げた。2位はビニャーレス。開幕戦以来の表彰台だ。3位にはミルが続いた。
中上貴晶はレース中盤にポジションを落とした後は苦しい展開が続き、最終的に9位でフィニッシュ。サマーブレイク前最後のレースを表彰台で締めくくることには失敗したが、ポテンシャルを示すレースとなったと言えそうだ。
順位 | ライダー | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | 平均速度 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | |
26 | - | 25 | |||
2 | |
26 | 2.757 | 2.757 | 2.757 | 20 | |
3 | |
26 | 5.760 | 5.760 | 3.003 | 16 | |
4 | |
26 | 6.130 | 6.130 | 0.370 | 13 | |
5 | |
26 | 8.402 | 8.402 | 2.272 | 11 | |
6 | |
26 | 10.035 | 10.035 | 1.633 | 10 | |
7 | |
26 | 10.110 | 10.110 | 0.075 | 9 | |
8 | |
26 | 10.346 | 10.346 | 0.236 | 8 | |
9 | |
26 | 12.225 | 12.225 | 1.879 | 7 | |
10 | |
26 | 18.565 | 18.565 | 6.340 | 6 | |
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