「リタイアしようかと思う程だった……」中上貴晶、右手怪我悪化でタイGP出場どうなる?

MotoGPに参戦する中上貴晶は第16戦日本GPを20位でフィニッシュ。怪我を抱えながらも奮戦を見せたが、レース中は相当に辛いモノがあったという。

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 LCRホンダの中上貴晶は、3年ぶり開催となったMotoGP日本GPの決勝レースを20位でフィニッシュ。怪我を抱えてのレースは、かなり厳しいモノがあったという。

 中上は第15戦アラゴンGPでのクラッシュにより右手薬指と小指を負傷。連戦で行なわれる日本GPには、痛みを抱えながらの挑戦となった。

 予選では転倒もあった結果、決勝レースは25番手と後方からスタートとなった中上は、他ライダーの転倒もあり20位でフィニッシュ。3年ぶり開催の母国戦を、ファンの前で走りきった。

 中上はグローブを外す際などは明らかに辛そうな様子を見せていたが、やはりレースを通じて厳しい状況で、リタイアも考えるほどだったと明かした。

「ドライで走れたのは良かったです。ただウォームアップからバイクにアルミスイングアームを導入していて、走って良く感じたら決勝用にしようと思ったんですが、良いところが感じられず、金曜日の状態に戻してレースに臨みました」

「序盤から厳しいレースでした。言い訳になってしまいますが、指の状況が日に日に悪化してしまっていて、操作性や力だったりで苦しみ、最後はリタイアしようかと思うくらいに走れませんでした」

「リスクを承知でレースウィークを走ってきたのは事実なので、最低限走りきれたというのは唯一良かった点かなと思います」

「最後の5~6周は感覚も痛みもそうですし、『ヤバい感じだな』というのがありました。指の曲げ伸ばしする動作があまりにも多くて、グローブ内で悪化しているなという感覚がありました」

「ブレーキングのパフォーマンスも悪かったですし、ウィークを通して予想以上の悪化でした」

 なお負傷している中上の指は傷口が開いている状態であり、3連戦の締めくくりとなるタイGPへの出場を含め対応を今夜考えなくてはならないと語った。

Takaaki Nakagami, Team LCR Honda

Takaaki Nakagami, Team LCR Honda

Photo by: Motorsport.com / Japan

「金曜は大丈夫かなと思ったんですが、土曜朝の走行から傷口が開いてしまっていました。傷口がどんどん開いて来てしまっています。そのあたりは、今後どうするか、決断を下したいなと思います」

「指は周りの皮膚をよせて(傷口を)閉じているんですが、特に小指がダメージが大きくて、それが曲げているうちに開いてしまう感じです」

「(タイGPについては)まだ決めていないです。今日中には手術が必要なのかも含めて決めます」

「(指は)レース後に骨が見えてしまっていて、ドクターからも“シリアスな状態”と言われています」

「ドクターから説明を受けているので、今夜チームと決めます。タイで走れればと思いますが、僕らはチャンピオンシップを争っているわけではありませんし、ポイントを獲得できないとなれば、(出場しても)大きなリスクを負うことになります。ですから、どの選択が僕らにとって良いのかを考える必要があります」

 フィニッシュした際には「乗り切ったぁ」と一番に考えたという中上。そして彼が語ったように怪我は悪化してしまったが、日本GP出場に悔いはないという。

「状況が悪化してしまったのはありますが、そこで出なければ良かったとか、そういった悔いは全く無いですし逆に出て良かったというところです」

 なお苦しい状況ながらも走りきったことについて、今回が日本GPではなかったらどうだったかと尋ねられるとと、中上はきっぱりと「日本GPだから走った」と答えた。

「不可能ですね」

「バイクに乗ったのは、日本でのレース、日本GPだったからです。他では不可能でした。コンディションは本当に悪かったですからね」

「ですが自分の決定には悔いはないですし、完走できたことを誇りに思っています」

 
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