「初MotoGPに舞い上がっていた」長島哲太、日本GP初日は転倒で洗礼浴びる。マルケスからはアドバイスも
MotoGP第16戦日本GPの初日フリー走行を終えた長島哲太は、念願の最高峰クラス初出場ということもあり、少し舞い上がってしまっていたと振り返った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
ホンダ(HRC)のテストライダーを務める長島哲太は、MotoGP第16戦日本GPで最高峰クラスにワイルドカード参戦。初日は転倒も経験することになったが、初のMotoGPクラスで気持ちが舞い上がっていたところがあるという。
長島はMoto2クラスでの参戦経験は豊富だが、MotoGPクラス参戦は今回が初だ。しかし8月に鈴鹿8耐で圧倒的な速さを見せたことや、本人の気合の入り方、同じテストライダーでMotoGPウイナーのカル・クラッチローが好評価していたこともあり、初日FP1で長島がどんな走りを見せるかには注目が集まっていた。
ただ実際にMotoGPクラスの走行に挑んだ長島は、セッション中盤に転倒を経験。1分45秒845をマークし、22番手タイムという結果に留まった。
“初”MotoGPクラスの洗礼を浴びたような形となった長島。彼はセッション後に応えた取材で、憧れていた最高峰の舞台での走行に気合が入りすぎて空回りしていたと明かした。
「率直に言って、空回りしました」と、長島は言う。
「フィーリング自体はそんなに悪くなかったんですが、気合が空回りしてとっ散らかってしまい、序盤何もできずに時間が過ぎていったという感じです」
「後半にかけて少しまとまってきて、自己ベストに近いタイムまでは出ていたんですが、そこから”更に先”をやる時間を作れなかったのが、FP1の反省点ですし、明日以降の課題かなと思います」
「初めてのMotoGPクラスですし、小さい頃からの憧れていた舞台だったので、(気持ちが)舞い上がってしまった部分はあります」
「(MotoGPライダーは)みんな速いです。それに長時間一人でやるテストとは違う、限られた時間で行なう久々の実戦で、レース勘というか流れを作れなかったのが、一番の反省点です」
「ですが久々のレースで、MotoGPのトップライダーの走りを後ろで見て、最終的に学ぶことは多かったです。走りだけではなくタイムの出し方なども勉強できたのは良かったと思います」
予選日となる明日土曜日は、あいにくの雨予報。長島はもし雨となった場合、RC213Vでレインコンディションの走行経験は無いため不利な状況ではあるものの、やるべきことをやっていくと話した。
「天気はどうなるかわからないですが、データ上でも違いをしっかり感じられていますし、何をすべきかは明確になっていますから、それに向けて明日、明後日と時間を使っていければと思います」
「雨は一度も走ったことはないので、雨が降ったら“ドキドキ”でしかないんですが……これも一つの経験だと思いますし、その中でやることをやるしか無いと思うので、気持ちを切り替えて頑張りたいです。」
「スキルというか、バイクの使い方というか、自分に足りていない部分がまだまだある、と改めて実感したので、それは今後に向けても良かったと思います」
なお長島はセッション後にマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)と会話する機会があったと明かしており、アドバイスも貰ったという。
長島へのアドバイスについて訊かれたマルケスは「楽しむこと、それに尽きる」と答えた。
「つまり、昨日彼にはプレッシャーがたくさん掛かっていたということだ」
「初めてMotoGPでレースをするライダーが、いきなりトップ10に入る、ポイントを獲得するといったことは難しい」
「ホンダも間違いなく彼にプレッシャーをかけるつもりはない。だから今週末を楽しむことが必要なんだと、そう伝えた」
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