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MotoGPが2023年導入のスプリントレース、一体どんな背景? 実施形式など”知りたいこと”まとめ

MotoGPは2023年シーズンからレースフォーマットを変更し、スプリントレースを実施すると発表した。新たな試みがどんな形式で行なわれるのか、特徴をまとめた。

Jack Miller, Ducati Team

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 8月20日、MotoGPは記者会見を行ない、2023年シーズンのレースフォーマット変更を発表。新たに土曜日にスプリントレースを行なうことを明かしたが、今回の変更で週末のスケジュールなどがどう変化するのか、改めて確認しよう。

■スプリントレース導入の背景

 そもそも何故MotoGPはスプリントレースを導入しようとしたのだろうか? その答えはMotoGPへの関心低下と、それを食い止め、スポーツをより盛り上げていくことにある。

 バレンティーノ・ロッシというスターの存在もあり、MotoGPは長らく高い人気を誇ってきた。しかしそのロッシも2021年限りで現役を引退……コロナ禍を経た今、観客動員数には陰りも見えているため、何らかの対策が求められた。

 MotoGPは、3月にはAmazon Prime Videoで2021年シーズンを追いかけたドキュメンタリー番組の「MotoGP Unlimited」を公開。これはNetflixにおける配信で人気が爆発したF1に影響されたものだ。

 しかし、MotoGP Unlimitedは様々な問題点が指摘され、大きな成功を収めたとは言い難い結果に……2022年シーズンの撮影も中断されてしまった。

 MotoGPを運営するドルナ・スポーツは今年、ファン向けの大規模なアンケート調査をMotorsportNetworkと共同で実施し、多数の回答を得た。そこではF1が2021年から導入したスプリントレースがアイデアとして支持されていた。

 そうした情勢もあり、MotoGPは2023年からのスプリントレース導入を決定。土曜日にもスペクタクルを生み出して、ファンにとってより良いグランプリを提供し、スポンサー集めや世界的な露出を高められると期待されている。

 なお、スプリントレース導入に当たり行なわれた話し合いでは、全チームの同意を得ることができたとドルナらは明かしている。

■スプリントレースはどんな形で行なわれる?

Jorge Viegas, FIM President, Carmelo Ezpeleta, CEO of Dorna Sports, Herve Poncharal, IRTA President

Jorge Viegas, FIM President, Carmelo Ezpeleta, CEO of Dorna Sports, Herve Poncharal, IRTA President

Photo by: Dorna

 導入が決まったスプリントレースだが、F1とは異なりMotoGPクラスの各グランプリで毎回行なわれる。

 スプリントレース自体は、メイングランプリの半分の走行距離で行なわれる。例えばイギリスGP(シルバーストン/20周)なら、スプリントレースは全10周となる。

 それに伴い、週末のスケジュールも変更が発生する。初日に行なわれる2回のフリー走行はそれぞれ時間が延長される。なおどの程度の延長なるかは分かっていない。そして2回のフリー走行の総合タイムで予選Q1とQ2の組分けが行なわれる。

 2日目は午前中に30分間のFP3が行なわれ、従来行われていた予選前のFP4は廃止される。そして予選が行なわれ、スプリントレースとメイングランプリのグリッドを決定することになる。

 なおここはF1のスプリントレースとの大きな違いでもある。F1は予選でスプリントレースのグリッドを決定し、スプリントレースの結果でメインレースのグリッドを決定する形となっている。

 そして3日目はこれまで行なわれてきた午前中のウォームアップセッションが廃止され、メイングランプリを迎えうことになる。

 また現在はMoto3、MotoGP、Moto2の順でフリー走行などが行なわれることが多いが、MotoGPの走行は基本的にMoto3、Moto2の後に行なわれるようだ。決勝レースもMotoGPを最後に実施することで、全レース終了後にファンがコースに入ることを可能にする計画のようだ。

 ただ、これまでF1と同じ週末にMotoGPのレースが開催される際は、Moto2のレースを後に実施するなどしてレース開始のタイミングを調整していたが、これが今後どうなるかは不透明だ。

■スプリントレースの獲得ポイントは?

 スプリントレースでも、もちろんチャンピオンシップポイントが獲得できる。ただしポイント数はメイングランプリの半分となっており、与えられるポイントは優勝者が12点、以下9位まで9、7、6、5、4、3、2、1点となる。

■スプリントレースの開催回数は?

 F1では現在年間3回に抑えられているスプリントレースだが、MotoGPは2023年から全てのグランプリでスプリントレースを行なう予定だ。

 そのため2023年シーズンが全21戦となる場合、当然スプリントレースも21回行なわれる。つまりMotoGPクラスでは42回のレースが行われることになる。

■土曜日にMotoGPのレースが行なわれたことはあるの?

 土曜日にMotoGPがレースを行なうのは、これが始めてではない。2015年まで、オランダGPは土曜日にレースを行なうスケジュールで開催されてきた。

 ただ2016年から、オランダGPはイベントへの参加者を増やすために、その他のグランプリと同じようにレースを日曜日に開催する要変更している。そのため、土曜日にレースが行なわれるのは8年ぶりとなる。

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