バニャイヤ、ライバル寄せ付けぬ独走勝利。マルケスの超追い上げがレース盛り上げる|MotoGPオーストリア決勝
MotoGP第11戦オーストリアGPの決勝レースが行なわれた。優勝はドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤだった。
Francesco Bagnaia, Ducati Team
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
レッドブルリンクでMotoGP第11戦オーストリアGPが行なわれた。MotoGPクラスの決勝レースは、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤが優勝した。
MotoGPクラスはホルヘ・マルティン(プラマック)が新レコードを刻んでポールポジションを獲得。ライバルのフランチェスコ・バニャイヤ、マルク・マルケス(グレシーニ)がフロントロウとなった。
なお2日目のスプリントレースをフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)が制した結果、バニャイヤとマルティンは全くの同ポイントとなり、タイトル争いは振り出しに戻った状況で決勝を迎えた。
3日目の決勝レースに向けては天候の急変の可能性もあったが、サーキット周辺は晴れ。気温は26度、路面温度33度のコンディションで全28周のレースがスタートした。
スタートは順当にマルティンがホールショットを奪って先行。一方でその後ろでは、マルケスがフロントのホールショットデバイスに問題があったか出遅れてしまった。さらにマルケスはターン1に向けてフランコ・モルビデリ(プラマック)と接触があり、そのまま盛大にオーバーラン。13番手までポジションを落とした。
2周目のホームストレートでは、バニャイヤがマルティンを追い抜いてトップが交代。マルティン、そして好スタートでポジションを上げたエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)が3番手に続いた。
この3人がトップ集団として早くから抜け出し、1.5秒以上の差を開いて4番手にはジャック・ミラー(KTM)を先頭とするグループがつけた。
序盤はマルティンがバニャイヤに対してチャージしていたが、5周目に入る頃には一旦バトルも落ち着いた。そして3番手のバスティアニーニはトップ2から徐々に遅れ始め、8周目には1秒以上の差をつけられてしまった。
トップ2は0.3秒ほどの付かず離れずの差で、しばらくランデブーを続けた。ただレース中盤に差し掛かると、バニャイヤが1分29秒台でのラップを重ねていく一方で、マルティンは1分30秒台のタイムになり、差が少しずつ広がっていった。
レースが折り返しとなる14周目を終えたころには、すでにバニャイヤが1秒以上先行。マルティンはついていけなくなっており、バニャイヤが単独でトップを快走する形に。その後もバニャイヤはハイペースで走り続け、残り5周で2秒差にまで広がった。
終盤にマルティンがプッシュし少し差を縮める場面もあったが、ライバルの接近を感知したバニャイヤもプッシュ。結果的にその差は変らず、独走態勢を維持してバニャイヤがオーストリアGPを勝利した。
2位はマルティン。これでランキングではバニャイヤが5ポイント差で首位に立った。3位はバスティアニーニとなり、ドゥカティが今回も表彰台を独占した。
オーストリアGP決勝はトップ争いのアクションが少なかったが、後方から追い上げのレースを展開したマルケスが、大いに盛り上げに貢献した。マルケスは1ラップ毎にライバルを追い抜いていき、18周目に4番手へ浮上。表彰台には届かなかったが、最新型のドゥカティマシンに次ぐ4位でフィニッシュした。
日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)は22番グリッドからスタートし、14位でフィニッシュ。ホンダ陣営では最上位となり、2ポイントを持ち帰った。
1
-
2
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
順位 | ライダー | # | バイク | 周回数 | タイム | 前車との差 | 平均速度 | リタイア原因 | ポイント | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1 | フランチェスコ バニャイヤ Ducati Team | 1 | Ducati | 28 |
42'11.173 |
173.1 | 25 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2 | ホルヘ マルティン Pramac Racing | 89 | Ducati | 28 |
+3.232 42'14.405 |
3.232 | 172.9 | 20 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3 | エネア バスティアニーニ Ducati Team | 23 | Ducati | 28 |
+7.357 42'18.530 |
4.125 | 172.6 | 16 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4 | マルク マルケス Gresini Racing | 93 | Ducati | 28 |
+13.836 42'25.009 |
6.479 | 172.2 | 13 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
5 | ブラッド ビンダー KTM | 33 | KTM | 28 |
+18.620 42'29.793 |
4.784 | 171.8 | 11 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6 | マルコ ベッツェッキ Team VR46 | 72 | Ducati | 28 |
+21.206 42'32.379 |
2.586 | 171.7 | 10 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
フルリザルトを見る |
記事をシェアもしくは保存
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。