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レースレポート

ドゥカティの連勝を止めたのはホンダ! ヨハン・ザルコ、雨で大波乱のレース制し母国戦優勝|MotoGPフランスGP決勝

MotoGP第6戦フランスGPの決勝レースはLCRホンダのヨハン・ザルコが大波乱のレースを制し、母国優勝を果たした。

Johann Zarco, Team LCR

Johann Zarco, Team LCR

写真:: Red Bull Content Pool

 MotoGP第6戦フランスGPの決勝レースは雨により波乱の展開となったが、LCRのヨハン・ザルコが逃げ切って母国優勝を果たした。

 決勝日は朝方に雨が降ってコースを濡らしたが、その後天候が回復しMoto3、Moto2とドライコンディションでレースが行なわれた。しかしMotoGPクラスのレース開始時刻に向けてわずかに雨が降り始めており、難しい判断を迫られる状況になっていた。

 予選では母国戦のファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)がポールポジションを獲得。2番手、3番手にはマルク・マルケス(ドゥカティ)とアレックス・マルケス(グレシーニ)の兄弟が並んだ。

 レース開始前に本降りになるようなことはなく、ひとまず全車がスリックタイヤでウォームアップラップに向かった。しかし丁度この頃に雨が強まり、白旗が掲示。マシン乗り換えが許可されることとなり、各ライダーがそのままピットに戻った。

 多数のライダーがピットレーンスタートを選んだことを受け、レースは赤旗中断で一旦仕切り直しに。レースはウエットレース宣言の上、1周減算の全26周で争われることになった。

■赤旗後も波乱展開続く

 再スタートに向けたサイティングラップでコンディション改善を感じ取ったのか、14名のライダーがピットイン。スリックタイヤのマシンに再び乗り換える決断を下した。なおこのライダー達にはレギュレーション通り、ダブルロングラップペナルティが科されている。

 そんな混乱の中で始まった決勝レースはマルク・マルケスがホールショットを奪ったものの、ターン3でクアルタラロが反撃しトップを奪い返した。一方その後ろではフランチェスコ・バニャイヤ(バニャイヤ)とジョアン・ミル(ホンダ)が接触により転倒してしまった。

 スプリントレースから連続で痛恨の転倒を喫したバニャイヤ。彼はなんとか自走でピットに戻ってマシンを乗り換えてレースを継続したものの、既に周回遅れとなってしまった。

 ロングラップペナルティを科されたライダー達はそれを消化しながらレースを進めていったが、5周目にクアルタラロとブラッド・ビンダー(KTM)がターン14で転倒。クアルタラロは再始動できず、ここでリタイアせざるをえなかった。

 そして雨脚が強まりつつあったことで、ペドロ・アコスタ(KTM)とマーベリック・ビニャーレス(テック3)が6周目終わりにピットイン。ここで再びレイン用のマシンに乗り換える判断を下した。

 マルク・マルケスやアレックス・マルケスもこれに続き7周目に再度ピットイン。他のライダーたちも続々とレイン用マシンへの乗り換えを決断し、天候に翻弄される非常に慌ただしい展開が続いた。

 一通りの乗り換えが終わると、レースはスタートからレインタイヤを履き続け、1周目にはバニャイヤらのクラッシュの影響を受けて最後尾まで落ちていたはずのザルコが首位に。同様の判断を下していたミゲル・オリベイラ(プラマック)が続き、乗り換え組のマルク・マルケスとアレックス・マルケスという上位のオーダーとなった。また、今回ワイルドカード参戦しているホンダの中上貴晶も同様の戦略を採っており、トップ10圏内に浮上した。

 ザルコは7秒ほどのリードを築いていたが、その後ろからはマルケス兄弟がハイペースで追いかけて、9周目にオリベイラをオーバーテイク。マルケス兄弟とトップのザルコの間は8.5秒差という状態だった。

 2番手を走るマルク・マルケスは、ザルコと同じようなペースで走行。そのため差は縮まらなかった。3番手のアレックス・マルケスのペースはマルク・マルケスよりも少し遅く、折り返し13周目では2秒差がついた。

 トップを走るザルコは唯一人1分45秒台のペースを刻み、マルク・マルケス達を引き離し始めた。築いたギャップは10秒を越えてさらに拡大していった。

 終盤にかけて雨脚が強まっても、ザルコのペースは変わらず。独走体制をさらに盤石にしていき、残り5周で15秒差までリードを拡大した。

 なお残り5周で3番手を走っていたアレックス・マルケスがハイサイド転倒を喫してしまう。なんとか6番手でレースに復帰することはでき、完走を目指した。しかしアレックス・マルケスはラスト3周時点で2度目の転倒……今度は復帰できずリタイアとなった。

 アレックス・マルケスの転倒で3番手はアコスタとなったが、そのアコスタには4番手のアルデゲルが急接近。残り2周で0.5秒差にまで接近し、表彰台を照準に収めた。

 アルデゲルは既にペースが落ち気味のアコスタを楽にオーバーテイク。ついに表彰台圏内に浮上した。

 トップを往くザルコは安定したペースで終盤のラップを走りきって、最後は約20秒差をつけてチェッカー。大波乱の展開を制し、母国フランスで2023年以来となるMotoGPクラス2勝目を挙げた。なおフランスGPをフランス人ライダーが制するのは、1954年ピエール・モヌレ以来の71年ぶり2人目という快挙だった。

 2位はマルク・マルケス、そしてアルデゲルが3位でMotoGPクラス初表彰台となった。なおマルク・マルケスはタイトル争いライバルの弟アレックスとバニャイヤが0ポイントに終わったことで、そのリードを対アレックスで22ポイントに拡大した。

 なおドゥカティは前戦スペインGPで、ホンダに並ぶMotoGP史上最多タイの22連勝をマークしていた。フランスGPはホンダを記録で上回るチャンスだったが、当のホンダ陣営のザルコに記録更新を阻まれる結果となった。

 日本人ライダーはワイルドカード参戦の中上がレインタイヤでステイアウトする戦略がハマり、6位でフィニッシュ。小椋藍(トラックハウス)は10位でポイントを獲得した。

   
1
 - 
5
   
   
1
 - 
2
   
順位 ライダー # バイク 周回数 タイム 前車との差 平均速度 リタイア原因 ポイント
1 France ヨハン ザルコ Team LCR 5 Honda 26

-

      25
2 Spain マルク マルケス ドゥカティ・チーム 93 Ducati 26

+19.907

19.907

19.907     20
3 Spain フェルミン アルデゲル グレシーニ・レーシング 54 Ducati 26

+26.532

26.532

6.625     16
 

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