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レースレポート

赤旗2回の大波乱! ジャンアントニオが2023年以来の勝利。小椋ペナルティで9位に|MotoGPカタルニアGP決勝

MotoGP第6戦カタルニアGPは、VR46のファビオ・ディ・ジャンアントニオが勝利した。

Fabio Di Giannantonio, VR46 Racing Team

Fabio Di Giannantonio, VR46 Racing Team

写真:: Gold and Goose Photography / Getty Images

 MotoGP第6戦カタルニアGPの決勝レースは波乱の展開となる中、VR46のファビオ・ディ・ジャンアントニオが勝利した。

 カタルニアGPはKTMのペドロ・アコスタが好調で、今季初ポールポジションを獲得。2番手、3番手にはドゥカティ陣営のフランコ・モルビデリ(VR46)とアレックス・マルケス(グレシーニ)が並んだ。アプリリア陣営は比較的苦戦しており、ファクトリーチームのふたりは中団グリッドからレースに臨んだ。

 全24周の決勝レースは、アコスタがホールショットを奪い、4番グリッドのラウル・フェルナンデス(トラックハウス)が2番手に浮上。アレックス・マルケス、さらに8番グリッドからジャンプアップしてきたホルヘ・マルティン(アプリリア)やモルビデリなどが集団でポジションを争った。

 レースはアコスタ、フェルナンデス、マルケスがトップ3となり、その後ろにはヨハン・ザルコ(LCR)が追従。互いにプッシュし合う激しいバトルとなっていた。

 先頭争いではフェルナンデスが徐々にアコスタへ接近し、5周目のターン1でオーバーテイク。トップに浮上した。

 一方その後ろでは、一度は5番手にポジションを落としていたマルケスがオーバーテイクを繰り返し、3番手に浮上。トップ2台を追いかけていたが、5周目時点でその差は1.1秒ほどまで広がっていた。

 フェルナンデスに先頭を奪われたアコスタだったが、引き離されることはなく約0.2秒差でその後ろを追いかけた。そして9周目、今度はアコスタがフェルナンデスをオーバーテイク。再びKTMのオレンジ色のマシンが先頭に立った。

 なおトップ2台が争っている間に、3番手のマルケスもペースを上げて急接近。アコスタが先頭に立った時には、完全にトップ2台に追いついていた。

 マルケスは10周目にフェルナンデスを追い抜き、2番手に浮上。先頭のアコスタを射程圏内に入れた。

 2番手のマルケスは0.4秒ほどあった差を1周ごとに詰めていき、12周目のホームストレートで並びかけてオーバーテイクを狙ったものの、この時はアコスタを抜き切れなかった。

 そして12周目、トップ2台のバトル中にアクシデントが起きた。ターン9を立ち上がったあと、アコスタのマシンに電気系統のトラブルが発生して急減速。アコスタがそれを後続に知らせるべく手を上げた瞬間、真後ろにつけていたマルケスが避け切れず衝突してしまった。

 マルケスはこの衝突でコントロールを乱してコースオフし、その後クラッシュ。コース上に飛び散ったマルケスのマシンのパーツに接触したファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46)も転倒してしまった。

 このアクシデントを受け、レースは赤旗中断。アコスタは転倒をなんとか免れており、他ライダーの力を借りてピットへと戻った。

 マルケスはかなり激しいクラッシュであり心配されたが、意識はあり、命に別状はないということが報告されている。ただ病院に搬送されており、怪我の状態が気になるところだ。またジャンアントニオも指を痛がる素ぶりも見せたが、なんとかマシンを再始動させピットに戻った。

■2度目の赤旗中断

 マルケスの救護措置が完了した後、決勝レースは赤旗前11周目のポジションから、全13周で再開されることが決定した。クラッシュしたジャンアントニオはピットに戻っており、リスタート後のレースにも参加可能となった。

 リスタート直後、ターン1でザルコがルカ・マリーニ(ホンダ)に追突してしまい、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)とマリーニを巻き込むクラッシュが起きた。

 その結果、レースは再び赤旗中断。なおザルコはコース上で救護を受けたが、MotoGP側からは意識があると伝えられた。ザルコもメディカルセンターでの検査の後、さらなる診察を受けるため病院へ向かった。

 2度目の赤旗の後、レースは全12周で再開されることが決定。グリッドは1回目の赤旗中断後のリスタート時と同じ並びとなった。

 2度目のリスタートではアコスタが先行してトップを確保。その後ろにはマルティンとフェルナンデスが続いたが、ふたりはターン5でのポジション争いで接触し、マルティンが転倒。フェルナンデスも最後尾までポジションを下げた。

 再びアクシデントはあったものの、レースはそのまま続行。アコスタ、ジョアン・ミル(ホンダ)、バニャイヤがトップ3を形成し、ジャンアントニオも僅差の4番手につけた。

 レースはアコスタが0.1~0.2秒ほどの僅差でミルを抑えながら周回を重ね、その後ろの3番手ではジャンアントニオがバニャイヤをオーバーテイクした。

 アコスタがトップを守り続けたまま、レースは折り返しの6周目を通過。スプリントレースと変わらない周回数ということもあり、各ライダーが互いに激しくプッシュしていた。

 8周目にはジャンアントニオがミルをオーバーテイクし、2番手に浮上。ジャンアントニオはアコスタにも迫り、残り3周のターン10~11でオーバーテイク。ついに先頭が入れ替わると、ジャンアントニオはアコスタを突き放してギャップを広げていった。

 ジャンアントニオは残り2周もペースを落とすことなく走り切り、トップチェッカー。波乱に満ちたカタルニアGPを制した。

 表彰台争いはラストラップまでバトルが続いた。2位はアコスタを追い抜いたミル、3位はそのアコスタをラストラップでかわしたフェルミン・アルデゲル(グレシーニ)だった。なおミルはタイヤ最低内圧違反の疑いで審議対象となった。

 また小椋藍(トラックハウス)もこの表彰台争いの集団に加わり、4番手でフィニッシュ。しかしラストラップのアコスタとのバトルで接触があり、アコスタが転倒してしまった件が審議対象となり、3秒のタイムペナルティ(ロングラップペナルティ未消化の扱い)が決定。最終的に小椋は9位に降着となった。また小椋もタイヤ内圧で審議対象となっている。

レース

全スタッツ
 
順位 ライダー # バイク Laps タイム 前車との差 平均速度 リタイア原因 ポイント
1 Italy ファビオ ディ・ジャンアントニオ チームVR46 49 Ducati 12

20'06.243

      25
2 Spain ジョアン ミル ホンダ・レーシング 36 Honda 12

+1.250

20'07.493

1.250     20
3 Spain フェルミン アルデゲル グレシーニ・レーシング 54 Ducati 12

+1.466

20'07.709

0.216     16
 
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