【MotoGP】3クラス合計”1000”クラッシュ突破。GPクラスの転倒増で史上初……
史上初めて、3クラスの合計クラッシュ数が1000回を突破してしまった。

昨シーズンの合計転倒数は976回を数えたが、今シーズンは最終戦バレンシアを残し、合計1011回ものクラッシュがあった。
Photo by: Motorsport.com
この転倒数の激増は、MotoGPクラスに関連がある。今年導入された新しいテクニカルレギュレーションに、チームはまだ適応途中なのだ。
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これには、ふたつの主な要素が考えられる。ひとつはタイヤの供給メーカーがブリヂストンからミシュランに変わったこと、もうひとつは電子制御ソフトの共通化が導入されたことである。このふたつの要素が絡み合い、クラッシュ数増加の大きな要因となっている。
最終戦を残しMoto3クラスのクラッシュ数は388で、現時点では昨年の409回より少ない。
同じ傾向がMoto2クラスにも見られ、昨年352回に対し、現在348回となっている。
しかしながらMotoGPでは明らかな増加が見られる。昨年は215回だったにもかかわらず、今年はすでに275回ものクラッシュが起きているのだ。ちなみに、カル・クラッチローとジャック・ミラーの転倒回数は群を抜いており、両者ともに24回ずつ事故を起こしている。
決勝での転倒リタイアが3回のバレンティーノ・ロッシは、転倒回数自体が少なくわずか4回。一方で、チャンピオンを獲得するまでノーポイントレースがなかったマルク・マルケスは、16回の転倒と対称的だ。
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シリーズ | MotoGP |
執筆者 | Oriol Puigdemont |