MotoGP、オランダとドイツ、フィンランドの3レースの開催中止が正式決定
FIMは、新型コロナウイルスの影響でレースが延期されているMotoGPについて、オランダとドイツ、フィンランドの3レースが正式に開催中止となることを発表した。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
FIM(国際モーターサイクリズム連盟)は、新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断されているMotoGPの2020年改訂版カレンダーに、オランダとドイツ、フィンランドの3レースが掲載されることはなく、開催中止となることを発表した。
コロナウイルスのパンデミックにより、シーズン序盤の11レースが延期・中止を余儀なくされた結果、MotoGPは早くても8月までシーズンが中断されることとなった。シーズン再開に向け、MotoGPは改訂版のカレンダーを策定しようとしている。
渡航制限の関係で最高峰クラスを除いて実施された開幕戦カタールGPは、今年後半にサーキットで改修作業が行なわれる予定であるため、改訂版カレンダーには改めて載ることはないようだ。
その他、これまで日程が変更された10レースは開催延期とアナウンスされていた。ただ、今季からカレンダーに復帰する予定だったフィンランドGPに関しては、事前にFIMによるサーキットの承認が必要なため、開催の可能性は低いと見られていた。
4月29日(水)、FIMはフィンランドとオランダ、ドイツGPがキャンセルされることを正式に認めた。
ロードレース世界選手権の71年の歴史の中で、TTサーキット・アッセンでのオランダGPが開催されないのは初めてだ。
MotoGPを運営するドルナ・スポーツのカルメロ・エスペレータCEOは、決定に際して次のようにコメントした。
「MotoGPのカレンダーに関して、3つの重要なグランプリのキャンセルを発表するのは非常に悲しい」
「ドイツGPは信じられない歴史を持つ、本当にユニークなザクセンリンクでレースが行なわれている。そして、1982年以来初めてカレンダーに戻るフィンランドだ。会場のキュミリンクは、グランプリバイクレースを行なうために設計された、エキサイティングな会場だった」
「そして象徴的なTTサーキット・アッセンは、1949年にチャンピオンシップが始まって以来、途切れることなく毎年レースを開催してきた唯一の開催地であるという名誉を誇っていた」
「ドルナを代表し、状況が改善するのを待つ間、全てのファンが示してくれている理解と忍耐に感謝します」
「2021年にザクセンリンクとTTサーキット・アッセンに戻ることがとても楽しみだし、キュミリンクがグランプリデビューするのを心待ちにしている」
以前、エスペレータは今季10レース実施できれば嬉しいと述べていた。彼は、ヨーロッパを中心に10〜12レースを実施したいと改めて認めた。
新型コロナウイルスが猛威を奮っているスペインやイタリアでのレース実施が難しいことや、フライアウェイでのレースが難しいと見られることから、少数のサーキットで複数のレースが実施されるのはほぼ確実だ。
改訂版カレンダーの発表は、ある程度状況が落ち着くまで行なわれないと見られる。
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