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MotoGPコラム:“じっくり、順応”クアルタラロ。注目のルーキー、終盤戦はさらに強く?

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MotoGPコラム:“じっくり、順応”クアルタラロ。注目のルーキー、終盤戦はさらに強く?
執筆:
2019/10/07 10:49

MotoGPルーキーながらトップライダー入りを果たしているファビオ・クアルタラロ。“注目”のルーキーだが、彼は終盤戦で更に強さを増すかもしれない。

 2019年シーズンに最高峰へ昇格した粒ぞろいのルーキー勢については、開幕前から何度も折りに触れて紹介してきたが、そのなかでも才能をいちはやく開花させて一気にトップライダーへの道を歩みつつある選手が、弱冠20歳のファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)だ。

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 第15戦タイGPの決勝レースでも、クアルタラロはマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)を相手に最後まで互角のバトルを続け、マルケスの4年連続6回目のMotoGPタイトル獲得をはからずもドラマチックに演出する格好になった。

 2013年に14歳でFIM CEV レプソル選手権のMoto3クラスへ参戦を開始して年間総合優勝を達成し、翌年も連覇。2015年に『マルケス二世』の鳴り物入りで世界デビューを果たしたときは、開幕戦のカタールGPの際に大勢のチーム関係者やメディアが、いったいどんなライダーなのかその姿をひと目見ようとピットボックスの前に押し寄せた。

 Moto3クラスとMoto2で各2年ずつ経験を重ね、2018年8月に、翌年からMotoGPへステップアップすることが発表された際も、将来のMotoGPを担う人材の一翼、と目されてはいた。とはいえ、最高峰デビューイヤーにいきなりここまでの活躍をするとは、おそらくこの段階では誰も想像していなかっただろう。

 今季からヤマハサテライトとして新規結成された現チームの当初の構想では、チームメイトのフランコ・モルビデリがファクトリーチームに準ずる2019年マシンで戦うことに対して、クアルタラロは型落ちの2018年仕様で走ることが予定されていた。

 だが、2月のセパンプレシーズンテスト直前に、クアルタラロも2019年マシンで参戦することが決定した。チームの説明によると、モルビデリはファクトリーから数戦遅れでニューパーツを投入してゆく〈Aスペック〉であるのに対して、クアルタラロはパーツのアップデートをほぼ行わない〈Bスペック〉で走る、ということだった。

 この仕様差について、チームマネージャーのウィルコ・ズィーレンベルグは、「最高峰クラスルーキーのファビオは、マシン環境を固定してMotoGPにじっくりと順応することを最優先する」と話した。さらに、クアルタラロの場合は年間に使用するエンジンが5基(ファクトリーチームとモルビデリは年間7基)のため、耐久性等も考慮して回転数が500回転抑えられることになった。

 このような環境で最高峰クラスへの参戦を開始したクアルタラロは、地道ながらも大切に育成されていくものと思われていた。だが、第4戦スペインGPでポールポジションを獲得したことにより、一気に注目が集まった。第7戦カタルーニャGPでは2位に入って初表彰台、第8戦オランダGPも3位で連続登壇を果たした。その後も予選や決勝で上位陣の常連となり、数週間前に行われた第13戦サンマリノGPでは、最終ラップにマルケスにトップを奪われたものの、それまでは終始レースを引っ張ってトップを走り続けた。

 今回の第15戦タイGPは、マルケスの王座獲得が最大の関心の的だったが、それと並んで、クアルタラロのエンジン回転数にも大きな注目が集まっていた。この週末の走行を前に、ヤマハモーターレーシングのマネージング・ディレクター、リン・ジャーヴィスが、第15戦ではクアルタラロのエンジン回転数を、他の選手と同様に引き上げる方向であると明かしたからだ。

 金曜の走行を終えたクアルタラロ本人にそれを確かめてみたところ、曖昧な返答ではっきりしたことは話さなかったが、チームマネージャーのズィーレンベルグは500回転アップの事実を認めていた。

 データ面からもこの事実は明確に見て取れた。前戦のアラゴンでは、トップスピードが全選手中でほぼ最後尾であったことに対して、今回は金曜のFP1とFP2でファクトリー2台とほぼ同じ最高速を記録。土曜のFP4では他のヤマハ3台を凌駕し、全体でも4番目のトップスピードを記録した。そして予選では今季4回目のポールポジションを獲得。日曜の決勝レースはマルケスを相手に最後まで熾烈な優勝争いを続け、僅差の2位でチェッカーフラッグを受けた。

 レース後に、500回転上昇の効果を訊ねられると、クアルタラロは「金曜のFP2で(アレックス)リンスの後ろにいるときは、かなりラクに走れた。26周のレースでは、ずっと単独でトップを走って前に誰もいない状態だったので判断は難しいけど、短い直線やバックストレートでは(回転数のおかげで)助かった」と話した。

 次戦の日本GP、ツインリンクもてぎは典型的なストップ&ゴータイプのレイアウトだ。エンジンパワーで勝るホンダ勢や強烈な加速を誇るドゥカティを相手に、クアルタラロがどこまで勝負を挑めるのか。タイGPの最終ラップ最終コーナーでマルケスを相手に見せた、強烈なブレーキングともあいまって、第16戦最大の見どころのひとつになるだろう。

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この記事について

シリーズ MotoGP
イベント 第15戦タイGP
執筆者 西村 章