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MotoGPコラム:日本勢がグランプリの主役に? 7人の“若武者”が開幕戦で見せる走りとは

MotoGP開幕戦カタールGPの予選は、日本勢それぞれで明暗が別れた。Moto3でポール獲得の鈴木を追う5人の日本人ライダーは、それぞれの目標を胸にレースへ挑む。

Tatsuki Suzuki, SIC58 Squadra Corse

Tatsuki Suzuki, SIC58 Squadra Corse

Gold and Goose / Motorsport Images

 2020年Moto3開幕戦カタールGPのポールポジションは、鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が獲得した。プレシーズンテストを順調に進めて、開幕前にはチャンピオン争いの一角を占めると目されたが、金曜の走行ではニュータイヤを入れるタイミングを逸して15番手。土曜のFP3ではセッション3番手を記録したものの前日のタイムを更新できず、結局、予選はQ1に組み込まれることになった。

 そのQ1では、序盤に好タイムを記録してセッション2番手につけ、上位選手が争うQ2へ進出。Q2でも走行開始直後にトップタイムを記録した。このタイムを最後まで誰も塗り替えることができなかったため、鈴木は昨年のサンマリノGP以来、キャリア2回目のポールポジションとなった。

「コースインしてすぐにタイムを出せるかどうかで、予選の組み立てかたや余裕の持ちかたが変わってくる。それが昨シーズンに学んだことだったので、プレシーズンテストではその部分を改善することがぼくとチームの最重要課題でした」

「今日はQ1でもQ2でも、その部分をしっかりトレーニングしてきた結果を出せたと思います。決勝が終わったときにもこの位置にいることがいちばんいいので、混戦になったときの位置取りやタイヤの温存をしっかり考えながら明日のレースに臨みます」

■鈴木を追う同郷のライバルたち

Ai Ogura, Honda Team Asia

Ai Ogura, Honda Team Asia

Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images

 Moto3クラス2年目の小椋藍(Honda Team Asia)も、周囲のペースに乱されることなく着々と自分たちの作業を進め、鈴木から0.250秒差の5番手タイムで2列目グリッドを獲得。

「6番手以内に入ればすごくいいなあと思っていたけど、5番グリッドなのでうれしい」と、満足げな表情で予選を振り返った。決勝も、6番手以内の順位を目標にしている。

「6位以内=トップ争い、だと思うので、6位以内に入れば開幕戦としてはいいかなと思う。がんばります」

 金曜の走り出しから順調だった鳥羽海渡(Red Bull KTM Ajo)は、予選で思うようなタイムアタックをできず、4列目12番手。予選内容には「最悪です」と苦笑するものの、ホンダからKTMへの乗り換えは順調に進み、昨年も優勝を飾ったコースでトップ争いをする自信はいささかも揺らいでいない。

「レースはどうせ大きなグループになるので、最初に落ち着いてどれだけ順位を上げられるかが勝負だと思います。去年みたいに落ち着いたレースをできれば表彰台は全然見えているので、とりあえず冷静にレースをすることですね」

 うまく噛み合わないときの鳥羽は、それが端的に口調に表れて表情も曇りがちなるが、この二日間はひとつひとつのことばの歯切れが良い。

「優勝を目指していきます。(不安要素は)ないです。自信はあります」

 トップグループの争いを射程圏内に収めているこの3名に比べ、佐々木歩夢(Red Bull KTM Tech3)はやや苦戦傾向のようだ。

 今回のレースウィークでは、金曜のFP1で初めて2020年型のWP製サスペンションを投入し、そのアジャストに終日を費やした。土曜も引き続きその作業に取り組みながらの走行になったが、「予選のQ1では、今までKTMに乗ってきたなかで一番気持ちよく走れた」と活路を見いだしつつあることを強調した。

「まだ詰めなきゃいけないところはあるけど、昨日より良い内容でポジティブに終えることができました。予選21番手だけどレースペースは悪くないし、ここまで苦労していた壁をひとつ抜けたので、明日は今まで3年間学んできたことを活かしてレースに臨み、集中して追いあげます」

■ルーキーふたりは学習の時

 フル参戦ルーキーの國井勇輝(Honda Team Asia)は、チームメイトの小椋にも助けられて着実に学習を進め、予選ではQ2にダイレクト進出を果たしたが、結果は15番手。走りの内容面ではまだ課題が多い、と厳しい表情で述べた。

「曲げたいところでバイクが全然曲がってくれなくて、苦労をしました。ブレーキングでうまく停められないまま曲げようとしてしまうから、どうしてもラインが外にはらんでしまい、曲がらないからアクセルも開け遅れてタイムに帰ってこない、という状態です」

「決勝は混戦になるので、そこで自分がどれだけブレーキングで強く行けるかが勝負になりますね。しっかりバイクを曲げる課題もあり、それを明日の決勝で一気に解決できるかどうかはわからないけど、結果だけを気にしすぎるとストレスになってしまうので、まずは初めてのMoto3のレースを楽しく走ることを心がけ、順位はそのあとについてくればいいなと思います」

 同じくルーキーの山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)も、世界選手権の洗礼を受けた格好で、予選ではまったくアタックをできずに27番手。

「正直、1周も攻めないで終わってしまいました……。どうもこうもないくらい攻められなかったけれども、これも経験として今後に活かします。明日のレースは追い上げるしかないけど、後方スタートでリスクの高い位置なので、転倒などに巻き込まれないよう注意をしながら前半からしっかり攻めていきます」

■Moto2の長島哲太は?

Tetsuta Nagashima, Red Bull KTM Ajo

Tetsuta Nagashima, Red Bull KTM Ajo

Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images

 Moto2クラスでは、初日のFP1から快調な走りで注目を集めていた長島哲太が、予選では14番手タイム。決勝は5列目中央からスタートする。

「予選最後は自己ベストを更新したけれども、ミスもあって、思っていたほどのタイムを出せませんでした。でも、ペースは悪くないので、決勝になれば特に大きな問題にはならないと思います」

 実際に、長島は決勝レースで予選よりも良いペースで走行して追い上げながら、うまく帳尻を合わせていく展開に持ち込むことが多い。

「ここは抜きどころも多いし、決勝に向けたペースも悪くないので、順調に追い上げていくことができればレースは大丈夫だと思います」

 彼ら7名の日本人選手に加え、同じく日本勢という意味では、Moto2クラスに車体を提供するNTSのマシンで参戦するボ・ベンスナイダー(NTS RW Racing GP)が2列目5番グリッドという好位置からのスタートになるところにも注目をしておきたい。

 開幕戦カタールGPの決勝レースは、Moto3クラスが午後4時20分(日本時間午後10時20分)から、Moto2クラスは午後6時(日本時間3月09日午前0時)からそれぞれスタートする。

 

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