MotoGP、アジア転戦は無観客なら開催不可!? 日本GPも影響避けられず
ドルナ・スポーツCEOのカルメロ・エスペレータはMotoGP2020年シーズン再開後に、アジアラウンドを無観客で行なうことは難しいという考えを示した。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2020年のMotoGPは新型コロナウイルスの影響によって中断されているが、シリーズを運営するドルナ・スポーツは、7月19日と翌週26日にスペインのヘレス・サーキットで2週連続開催を実施し、シーズンを再開することを目指して調整を続けている。
ドルナCEOのカルメロ・エスペレータはこのスペイン2連戦案を公表した際に、ヨーロッパで10〜12戦を行なうスケジュールを計画していると示唆。そして状況によって、アジアでのレースを開催カレンダーに入れるかを考慮すると説明していた。
しかし19日(火)にFox Sports Asia TVに出演したエスペレータCEOは、10月以降に予定されているタイGP、日本GPそしてマレーシアGPについて、無観客ではレースを行なうことは考えられないと語った。
「可能ならば、アジアへも行きたいと思っている。しかしレース(の実施)には観客が必要だ」
エスペレータCEOはそう語る。
「ヨーロッパで無観客レースを行なうことはより実現可能性のあるものだ。しかしアジア圏で無観客レースというのは、輸送のコスト面によって非常に難しい。無観客レースという形は可能なものではない」
多くのチームが拠点を構えるヨーロッパは、輸送にかかるコストが低く抑えられるため、テレビの放映権料などで十分に賄うことができる。しかしアジアやアメリカに移動するには多額のコストがかかるため、サーキットから開催権料を徴収する必要がある。ただ無観客での開催となれば、サーキット側は収入を期待することができないため、ドルナ・スポーツに開催権料を支払うのは難しくなる。
とはいえ新型コロナウイルスを巡る状況や対応は欧州とアジア、そして国によって異なっている。そのためエスペレータCEOは、アジアラウンドを実施する希望をまだ失ってはいないようだ。そして、決定を下す期限はおそらく9月になるだろうと語った。
「我々はそれが可能か不可能かを調べるために、現地のプロモーター側と話し合っている」
「おそらく9月上旬に、ヨーロッパ以外でグランプリを開催できるかどうかを知らせる事ができるだろう」
「我々の考えは、7月から10月上旬までヨーロッパで12戦程度のグランプリを開催し、以降に可能ならばアジア、アメリカへと向かうというものだ」
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