MotoGPチーム協会&ドルナ、コロナ対策の緩みに喝! ライダーに書簡で遺憾を表明
IRTA(国際ロードレーシングチーム協会)はここ最近のMotoGPパドックにおいて新型コロナウイルス拡大防止策の遵守がされていないとして、今一度対策を守るようにと記された書簡をライダーたちに送付した。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2020年のMotoGPは新型コロナウイルスの影響を受け、3月の開幕戦カタール後に中断されたが、様々な感染拡大防止策を施した上で、7月に再開を迎えた。
対策の一環として、無観客試合やパドックに立ち入る人数の制限、テストの削減、パドック内での感染拡大を防ぐためソーシャルバブルの維持といった規則が敷かれてきた。
今季は同一サーキットでの2連戦が組まれているが、MotoGPプロモーターのドルナ・スポーツはその間、サーキット/ホテルに留まることを全ての人員に求めている。ソーシャル・バブルの外に出ることを許されるのは“ビジネス上の重要な理由”があるときのみだ。
しかしアラゴンでの連戦において、多くのライダーがこの規則を破り、ソーシャルバブルの外に出ていたようだ。
アラゴンGP前にはヤマハのバレンティーノ・ロッシが新型コロナ陽性と判明。他にもMoto3のトニー・アルボリーノが新型コロナウイルスの濃厚接触者と認定され、レースを欠場した。そしてテルエルGPではMoto3のリカルド・ロッシも新型コロナ陽性となりレースを欠場している。
ライダー以外にもチームスタッフが陽性となる例も出ており、ライダーたちの規則違反は、新型コロナの影響が着実にMotoGPパドックにも接近していることが明らかな時期の出来事だったのだ。
その後、IRTA(国際ロードレーシングチーム協会)からライダーへ向け、プロトコルを破っている人々に対する、ドルナの失望を表明する書簡が送られた。
そこには、次のように記されていた。
「ソーシャルディスタンスやマスク着用、チームや企業のバブルによる活動の制限など、パドック内で行なわれている予防策やウイルス検査手順により、おそらくMotoGPパドックは外部コミュニティと比較して、新型コロナウイルス感染のリスクは低く抑えられている」
「最も大きなリスクは個人が家や旅行で病気にかかることだ」
書簡では「新型コロナ陽性がどこから来たのかを100%特定することは不可能」とされているが、IRTAの所持する根拠によるとウイルスはパドック外部から持ち込まれた可能性が高いという。
IRTAは残る終盤3戦に向けてバブルの中に留まることを強く要請しているが、同時にパドック内部でも感染拡大防止策への規律が弱まっていることに懸念を示した。
「パドックやピットボックス内で、安全対策の遵守が緩み始めている人々がいることに気が付かされた」
「TV映像やソーシャルメディアには、マスクを着用していないスタッフがライダーを祝う姿が映されている」
「イベントを継続して開催したいと思うなら、自分たちが許可を得るために合意した条件を守っていることを、外部に示さなければならない」
「シーズンを完了させることの妨げにさらないようにお願いする」
なお第13戦ヨーロッパGP、第14戦バレンシアGPの行なわれるスペインでは、10月25日から再び緊急事態宣言が発せられているが、ドルナ側は開催予定に変更はないとしている。
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