MotoGP開催説浮上のマイアミは、あくまで「論理的な候補」に過ぎない? 安全性最重視と運営側が釈明
市街地でのレース開催の動きが続いているMotoGPだが、チーフ・スポーティング・オフィサーのカルロス・エスペレータは「安全性を決して妥協しない」と語っている。
Lewis Hamilton, Ferrari, Max Verstappen, Red Bull Racing
写真:: Guido De Bortoli / LAT Images via Getty Images
MotoGPでは最近になり、市街地でのレース開催に関する動きが続いている。安全面での懸念の声も挙がる中、MotoGPのチーフ・スポーティング・オフィサーのカルロス・エスペレータは「安全性を決して妥協しない」と語った。
5月上旬、MotoGPの新オーナーであるリバティ・メディアCEOのデレク・チャンは、F1マイアミGPの開催地であるマイアミ・インターナショナル・オートドロームについて、「MotoGPのアメリカ展開を広げる上で論理的な場所」と語った。
しかし、この案が全面的な支持を集めているわけではない。現在のマイアミの特設コースは四輪レース向けに設計されており、ランオフエリアが限定的だ。ハードロック・スタジアム周辺の土地は様々な変更の余地はあるものの、現在のウォールが近いレイアウトは、MotoGPにとって大きな安全上の問題となり得るのだ。
フランスGP期間中にメディアの取材に応じたエスペレータは、マイアミでのMotoGP開催はあくまで長期的な検討事項であり、現時点で具体化しているわけではないと説明。またライダーの安全がMotoGPのカレンダー編成において常に再優先事項だと釈明した。
「デレクが言ったのは、“マイアミは検討する価値のある論理的な候補だ”ということだ」
エスペレータはそう語る。
「リバティ・メディアによる買収が発表された時点で、多くの人が“F1開催地の一部はMotoGPでも検討されるだろう”と考えていたと思う。ただし、もちろん検討不可能なサーキットもある」
Dorna CSO Carlos Ezpeleta
Photo by: Gold and Goose Photography / LAT Images / via Getty Images
「我々にとって明確なのは、安全面で妥協することは絶対にないということだ。FIMはここ数十年でサーキット安全性について大きな進歩を遂げてきたし、それは今後も改善され続ける」
「マイアミは現在進行中の話し合いのひとつではある。ただ現時点でマイアミで“何かがすぐ起こる”という期待を作りたいわけではない。我々はまず、アメリカで特にオースティンのレースをさらに発展させることに注力しているんだ。我々はこのイベントにはさらに高いポテンシャルを感じている」
「だから、新たな選択肢を考慮していることは確かではあるが、すぐに実現するものではない」
なおMotoGPはマイアミGPに関する一連の動きよりも前に、オーストラリアGPの開催地をアデレードの市街地コースへと移行することを発表している。
そのためMotoGPの市街地レースへの移行が話題を集めている面もある。しかしエスペレータはアデレードのような公道での開催は特殊な条件が揃っているからであり、MotoGPが市街地レースへ全面的に移行するという見方を否定した。
「アデレードについては様々な憶測も飛び交っているが、我々は本当に楽しみにしているし、とても興奮している。あれは極めて特殊なケースなんだ」
「アデレード開催に向けたソリューションは、公園周辺に十分なスペースがあり、市街地に素晴らしいコースを作ろうという強い意思もあるからこそ、実現可能だった。非常に特殊なモノだ」
「MotoGPカレンダーの半分が近いうちに市街地コースになる、あるいは将来的にそうなるとも考えていない。都市ごとに非常に特殊な条件が必要なだからだ」
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