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欠場中のマルケス、手術後の回復具合をブログで報告。「レースを楽しみ続けられる希望が湧いてきた」

レプソル・ホンダのマルク・マルケスは5月末に4度目となる右腕の手術を受けて、現在はレースを休場している。6月末になり彼は回復具合などを、ブログを通じて報告した。

Cicatriz_marc_marqquez

 MotoGPで6度のチャンピオン獲得を誇るマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)は現在、レースを欠場し怪我の治療に専念している。

 2020年のスペインGPで激しく転倒した際にマルケスは右腕上腕骨を骨折。その後は計3回の手術を経て、2021年シーズンの序盤戦からレースシーンへ復帰していた。

 ただ今年5月、マルケスは右腕の4度目の手術を受けると発表した。3度手術を受けた右腕の状態が良くないため、さらなる検査の結果手術を受けることになったのだ。

 5月末にはアメリカのメイヨー・クリニックで骨の角度を合わせる手術を受け、その後は回復に向けて母国スペインでの生活をスタート。2週間ほどが経過した段階ではウォーキングを開始させるなど、ゆっくりながらもリハビリをスタートさせていた。

 そして術後1ヵ月となった6月末、マルケスはチームのスポンサーであるレプソルのブログで身体の状態について最新の情報を語った。

 彼の記したところによると術後の経過はよく、現在は下半身と左腕のトレーニングも行なっているという。

 この右腕上腕骨の骨折により、キャリアがあと”1~2年”かとも考えていたというマルケスだが、4度目の手術を受けた今は『希望』を抱いていられると記している。

 ホンダのチームマネージャーであるアルベルト・プーチは、マルケスの年内の復帰が2023年型マシン開発には重要だとも語っているが、復帰時期や、2022年中の復帰が可能かは現時点では不明となっている。

 以下はBox Repsolに掲載されたブログの全文だ。


 ファンの皆さんから多くの励ましのメッセージが寄せられていて、特にこうした時期にはとてもありがたい。回復具合についてシェアしたいと思う。

 再度手術をしなければならないことは、昨年9月ごろから感じていた。定期的に腕を診てもらい、3度目の手術からの骨折の治り具合の経過をチェックしていたんだ。プレシーズンの時期は、「できる」と自分で自分を説得しようと、「気力さえあれば」をモットーにしていた。

 しかしシーズンが始まって、大きな限界を感じた。フルシーズンを戦うつもりでいたけど、3度目の手術後も骨が完治していなかったから、自分の限界内で戦い、質問を避けるためにケガのことを感じさせないように振る舞っていた。ほんの一握りの人たちしか、本当の状況を知らなかった。

 新たに手術をする決断を下したのは、フランスGPの際に立体CTスキャンをした時だ。アメリカで手術をすることとなったけど、手術前後のプランニングが綿密だったため、正直驚いた。スペインとは大違いだ。術後の期間は短く、あっという間に退院し、スペインに戻ることができた。一方で、手術の準備期間は綿密にプランニングされ、すべてがあらかじめ準備されている印象だった。

 手術前はいい気分だったけど、術後は麻酔と痛みの影響で2、3日は不調だった。しかし、初めての手術ではないから、こうなることは分かっていたし、痛みが次第になくなることも理解していた。

 今は痛みもなく、いい気分だ。また腕が固定されているため、軽い運動しかできないけど、モチベーションは高く、医師がゴーサインさえ出してくれれば、腕が機能しているかどうか、リカバリーをすぐにでも始めたいと思っている。

 今の気持ちは「希望」。自分のライディング・スタイルや戦い方を考えると、ひょっとしてあと1、2年しかレースしないのかな、と思っていたけれど、ロチェスターでの手術後、レースを痛みなく楽しみ続けられる希望が湧いてきた。

 今は6週目のレントゲンを待っている段階だ。この結果によって、どう回復に向かうかの計画を立てることになる。それまではまだ100%ではないため、リカバリーは止めて、ゆっくり休んでいるんだ。

 今はフリータイムが多いように見えるけど、一日一日ちゃんと計画を立てている。毎朝起きたら、1時間半散歩するんだ。そこからはチームや家族と連絡を取り合ったり、家を片付けたりしている。午後には、下半身と左腕の軽いトレーニングを始めているよ。

 たまに自分のモチベーションについて考えるけど、自分の場合、モチベーションの根底にあるのは、情熱とやる気だと認識した。それは10年以上も変わっていない。さらに、最終的なゴールが、苦しみや痛みがなく、エンジョイしながら高いレベルで戦うことだと分かった。

 回復への道は、決してひとりではない。同じような経験をしたアレックス・クリビーレや、Repsol Honda Teamの監督でもあり、最も連絡を取り合っているアルベルト・プーチ、そして何度も大ケガをしているミック・ドゥーハンの心強いサポートがあるんだ。最もアドバイスをくれた彼らには、感謝の気持ちしかない。

 自分がひとつの基準としているのが、選手生命が終わったと見られようが、痛みを乗り越え勝ち続けているラファエル・ナダル(プロテニスプレイヤー)だ。マドリード・マスターズ1000では一緒に時間を過ごした。彼が苦しんできたことをすべて知っているからこそ、僕にとっての参考になるんだ。彼はベストな状態ではないにもかかわらず、全仏オープンを優勝することができる力があるんだ。会見の場で彼が痛みによって気分が変わると認めていたのを覚えているけど、僕もそれは理解できる。

 最後に、サポートしてくれている皆にもう一度感謝を伝えたい。僕はレースでまた競い、一緒に楽しい時間を過ごせるよう、できることを全てやると約束する。


 
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