収まらないコロナの影響。MotoGP、レース開催のためなら無観客試合も選択肢に
MotoGPのプロモーターであるドルナ・スポーツCEOのカルメロ・エスペレータは、新型コロナウイルスの感染拡大による混乱を最小限にするためには、レースをクローズドな環境で行なうことも考慮していると語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2020年のMotoGP開幕戦カタールGPが、3月6〜8日にかけて行なわれている。しかし、カタール当局が感染が広がるイタリアからの旅客に対して検疫措置を強化したことにより、MotoGPクラスのレースは中止されることになった。
そして第2戦タイGPも、同国での大規模イベントが禁止されたことを受けて延期に。MotoGPは新たな開催カレンダーを設定し、タイGPは10月に開催される予定となった。
ただ、今も新型コロナウイルスの感染拡大は続いている状況であり、第3戦以降のスケジュールに影響が及ぶ可能性が残されている。
MotoGPのプロモーターであるドルナ・スポーツのCEOを務めるカルメロ・エスペレータは、カタールGP開催前に記者会見を行ない、今後のイベント実施を確実にするために、”無観客試合”を行なう可能性があることを認めた。
「我々にとって最も重要なことは、全ての問題を完全に解決することだ」
「我々は常にドルナとFIM(国際モーターサイクリズム連盟)とIRTA(国際ロードレーシングチーム協会)との合意を語ってきた。それは企業としてのプロセスであり、そして我々の義務なのだ」
「そこで経済的な事柄よりも重要となるのが、レースを実施することだ。IRTAやMoto2、そしてMoto3の全ての人々の協力を得て、できるだけ多くのレースを行なえるように試みている」
「今現在、楽観視しているかどうかは話さないが、唯一約束することは、我々が残るレースを開催するためのあらゆる解決策に懸命に取り組んでいるということだ」
エスペレータCEOはドルナが、イタリア人ライダー全員と各チームがカタールでレースできるだけのクルーを、フランスからのチャーター便で運べるよう手配しようとしていたと明かした。
また、延期となったタイGPは10月に開催されることが決まったが、その一方でドルナは、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットは路面の工事が予定されていることもあり、リスケジュールの余地がないことも認めた。
加えて、ドルナはFIMとの契約上の義務を果たすために必要な最小レース数が“13”であることも明らかにしている。
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