中上貴晶、コロナ陰性になり急遽アルゼンチンへ。しかもFP1首位、予選10番手「ご迷惑とご心配をお掛けしました！」

　LCRホンダの中上貴晶は、MotoGPアルゼンチンGPの予選で10番手となった。

　中上は当初、新型コロナウイルスの検査で陽性と判定されたため、アルゼンチンGPを欠場することが決まっていた。しかしアルゼンチンに向かう機材輸送を担った貨物機にトラブルが発生したことで、初日走行が全てキャンセル。一方で中上は新型コロナ陰性となったため、急遽アルゼンチンに飛んだ。

　結局土曜日からセッションが無事に行なわれ、しかも中上も走行に間に合うことになった。

　その最初のセッションとなったFP1で、中上が魅せる。なんといきなりトップタイムを記録したのだ。その後に行なわれたFP2では13番手となり、予選Q1を免除されることはなかったが、そのQ1では2番手となった。Q2に駒を進め、そして最終的には10番グリッドを手にした。

「ここアルゼンチンでは、忙しい初日を過ごしました。セッションの初めからバイクのフィーリングは良かったんですが、正直FP1を首位で終えられたことには少し驚きました」

　中上はチームのプレスリリースにそう語った。

「もちろん今日はFP1にFP2、そして予選と、とても忙しかった。バイクのフィーリングは良かったですが、ウォーミングアップではレースペースに取り組む必要がありますが、正しい方向に向かっています」

「チームには感謝しています。レースに向け、一生懸命頑張ります」

　なお中上は、自身のSNSでも日本語でコメントを発信した。

「まず、ご迷惑とご心配をお掛けしました。陰性になりギリギリですが金曜日の夜中に着き、こうしてアルゼンチンGPに参戦でき嬉しいです！」

「すぐにFP&QPが続き、慌ただしく大変でしたが10番グリッドとなりました。限られた時間の中で、決勝レースはもっとバイクのポテンシャルを最大限発揮したいです」