悔し過ぎる7位に中上貴晶、怒りと失望。赤旗後の苦戦は「新品タイヤが無かった……」
MotoGPスティリアGPは中上貴晶にとって悔しいレースとなった。序盤は優勝争いを繰り広げたが、赤旗中断を挟んだ再スタート後は一転苦戦し7位に終わってしまったのだ。彼は再開後のレースでは新品のタイヤが残っていなかったとその理由を語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第6戦スティリアGPは、LCRホンダの中上貴晶にとって、一筋縄では行かないレースだった。
中上は2番グリッドから決勝をスタートすると、ジョアン・ミル(スズキ)、ジャック・ミラー(プラマック)と共に先頭集団を形成し、ハイペースで走行。初表彰台獲得はおろか優勝への期待も高まった。
中上はレース中盤にミラーを追い抜いて2位に浮上し、表彰台は確実かと思われたが、ここでまさかの赤旗中断という展開が待っていた。
原因はマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)がマシントラブルからバイクを止めきれず、ターン1でクラッシュし、炎上したことだった。
赤旗後の12周に短縮されたレースでは、中上は苦戦。スタートこそ決まったが、ポジションを1周目から落としてしまい、最終的にそれを回復することがきず7位でフィニッシュ。キャリア初表彰台は幻となってしまった。
レース後、インタビューに応じた中上は7位という結果にはガッカリしているとコメント。再開後のレースで苦戦してしまった原因は、すでに新品のタイヤが無かったことだと説明した。
「7位フィニッシュというのは本当にガッカリするものです。苛立たしいですし、本当にガッカリしています。ですがこれがレースです」と、中上は語った。
「レース1(中断前)では素晴らしい仕事ができていました。先頭集団に留まることは容易でした。ミルは1分24秒台前半から中盤ととても速かったですが、ついていくことは容易でした」
「ジャックをオーバーテイクした後、初めてレースに勝てるというフィーリングを感じました。タイヤマネジメントや燃費、全てがコントロール下にあって、全てが完璧だったんです」
「ですがレッドブラッグで全てが変わってしまいました。僕らには履き替えるための新しいタイヤがもうありませんでした」
「他のトップライダーはそれを持っていて、僕らはもう新タイヤが無かったため、ユーズドのミディアムとソフトを使用しました。レース後に言うのは簡単ですが、もうグリップが無かったんです」
「ですが、将来に目を向けなければなりませんし、僕らは間違いなく今週末トップチームであり、トップライダーでした。ですからこの調子を保って、次のミサノ戦でどうなるかを見てみましょう。全てを改善していきますし、自信もあります。待ちきれないですね」
Additional reporting from Gerald Dirnbeck
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