MotoGPサンマリノFP1：ヤマハ勢復調？　ビニャーレスとクアルタラロがトップツー

　ミサノ・サーキットでMotoGP第7戦サンマリノGPのフリー走行1回目が行なわれ、ヤマハのマーベリック・ビニャーレスがトップタイムをマークした。

　前戦スティリアGPから2週間。これまで無観客でレースが実施されていたMotoGPは、サンマリノGPでは1日1万人と限定的ながらファンの入場が許可された状態での開催を迎えた。

　なお今戦からは負傷により欠場の続いていたフランチェスコ・バニャイヤ（プラマック）が復帰している。

　快晴の天候でセッションが開始されると、各ライダーは路面の再舗装されたコースへ次々飛び出していった。

　セッション序盤はポル・エスパルガロ（KTM）とアレイシ・エスパルガロ（アプリリア）兄弟が先導。ポルの記録した1分34秒115がひとまずのトップタイムとなった。

　その後ビニャーレスがタイムを1分33秒479まで縮めてトップタイムとした。今回ヤマハは新路面でのテストデータのない状態で乗り込んだが、序盤は好調な様子だ。フランコ・モルビデリ（ペトロナス・ヤマハSRT）も3番手に並んだ。

　セッションが半分となる頃、ファビオ・クアルタラロ（ペトロナス・ヤマハSRT）が1分33秒435をマーク。ビニャーレスを上回ってトップタイムとした。

　また、アンドレア・ドヴィツィオーゾ（ドゥカティ）は出走しようとした所でマシントラブルが発生したようで、しばらく待ちぼうけの時間が発生してしまった。

　コース上ではジャック・ミラー（プラマック）も好調で、1分33秒479までタイムアップ。3番手でヤマハ勢を追う位置につけた。ただその後ジョアン・ミル（スズキ）がそのタイムをわずかに上回っていった。

　セッション中盤に時間を失ってしまったドヴィツィオーゾは、残り8分頃になるとタイムを上げ、8番手に浮上してきた。

　残り時間が5分を切ると、再びアタックに入るライダーが増加。クアルタラロは1分33秒089と更にタイムを削った。

　ラスト2分、ビニャーレスがそれを上回る今日最初の1分32秒台を記録。トップタイムを更新した。またアレイシは1分33秒049と3番手に入る好タイムをマークし、チームメイトのブラッドリー・スミスも5番手に入る走りを見せた。

　チェッカー後もタイム更新は止まらず、ビニャーレスは1分32秒198をマークしてトップタイムを固めた。2番手はクアルタラロ、3番手はアレイシだ。

　LCRホンダの中上貴晶は、セッション最終盤に1分33秒654をマーク。10番手に滑り込んだ。チームメイトのカル・クラッチローは腕上がりの手術を受けてサンマリノGPへ挑んだが、FP1は8番手タイムを記録している。

　地元戦となるバレンティーノ・ロッシ（ヤマハ）は最終的に11番手でFP1を終えている。

順位	ライダー	周回数	タイム	差	前車との差	平均速度
1	マーベリック ビニャーレス	21	1'32.198			165.088
2	ファビオ クアルタラロ	24	1'32.748	0.550	0.550	164.109
3	アレイシ エスパルガロ	18	1'32.949	0.751	0.201	163.754
4	ヨハン ザルコ	20	1'33.181	0.983	0.232	163.346
5	ブラッドリー スミス	21	1'33.244	1.046	0.063	163.236
6	ジョアン ミル	18	1'33.497	1.299	0.253	162.794
7	ジャック ミラー	17	1'33.502	1.304	0.005	162.785
8	カル クラッチロー	18	1'33.538	1.340	0.036	162.723
9	ポル エスパルガロ	19	1'33.569	1.371	0.031	162.669
10	中上 貴晶	20	1'33.654	1.456	0.085	162.521
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