MotoGPインドネシア、超ホットな環境にライダー戦々恐々。「クレイジーな暑さで予測不能」との声
MotoGP第2戦インドネシアGPの開催を前にして、一部のライダーからはマンダリカ・インターナショナル・サーキットの”酷暑”と言えるコンディションに対する懸念が挙がっている。
MotoGPは今週末、25年ぶりとなるインドネシアGPを新設コースのマンダリカ・インターナショナル・サーキットで開催する。しかし、開催を前にライダーからは非常に暑いコンディションを懸念する声も聞かれている。
マンダリカでは2月にプレシーズンテストが開催された。その際は路面コンディションに不満も噴出し、サーキットは一部が急遽再舗装されることになった。
ただ今週末のグランプリ開催に向けては、そうした”新鮮”な路面と、テストから構造に変更を受けたタイヤ、そして現地の酷暑とも言える暑さにより、予測が難しいレースウィークになることを懸念しているライダーも見受けられる。
「インドネシア戦は色々とクレイジーなことになるだろう。でも条件はみんな一緒だし、ベストな形で対処しなくちゃならない」
そう語るのはRNFヤマハのアンドレア・ドヴィツィオーゾだ。
「ここは新コースで、気温の高さは想像もできない。レースではクレイジーなコトに直面するだろう。今日(17日木曜)も、ライディングはほとんど不可能なほどの暑さで、マレーシア以上だよ」
「グリップは走っている間に変化していくだろう。”掃除”の具合に関しては、適切なマシンがあればコースは綺麗になっていくと思う。もっとも、カタールはテストも行なわれなかったけど、3日間を通じて本当に(路面が)綺麗だった」
「つまり、コースを掃除しなくちゃいけない可能性があるということだ」
「でもそれを別にしても、新しいタイヤのケーシングの件もある……これはみんなにかなり影響を与えるだろう」
またアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は、予想される暑さに対してライダー達は準備ができているものの、マシンや自分たちにとって”限界”のラインだとも認めている。
Resurface of track
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
「今日のエンジニアとのミーティングでは、バイクを冷却するために最善を尽くさないといけないと話していた」と、エスパルガロは言う。
「酷暑となるレースウィークの際には色々とやり方はあって、小さなコトが違いを生むんだ」
「それが僕らのすべき事だ。でも結局のところ、マシンにはとても小さな、それでいて300馬力出すようなエンジンが載っている……つまり(この暑さでは)エンジンが”呼吸”するのも簡単じゃない」
「今日のマンダリカのような暑さを感じたことは一度もない。クレイジーだ。路面温度は65℃にも達していて、こんなのは見たことが無いよ」
「だからバイクにとっては凄く厳しいモノになるだろう。もちろん、他の色々なモノや、ライダー自身にとっても肉体的に厳しいだろう」
「ライダー側はこれ以上トレーニングもできないし、心配はしてもしょうがない。十分かは分からないけど、様子を見ないとね」
「でもマシンは厳しいことになるだろう。45℃を越えてくるとマシンにとっても限界で、ライダーにとっても危なくなりはじめる」
「バイク自体がとても熱いというのを忘れてはならない。そして僕らは革ツナギを着ている……つまりいい茹で蛸だ」
スズキのジョアン・ミルもこうした指摘に同意。ライダーは”生き残り”をかけた戦いを考えなくてはならないだろうとしつつも、挑戦にワクワクしていると語った。
「ああ、ここの暑さはもの凄いモノだ」
「色んな理由から複雑な週末になるだろう。まずタイヤは誰にとっても反応が分からないからね」
「ふたつ目にコースの再舗装された部分だ。そしてさらにこの暑さ。だから言ってみれば、このグランプリで僕らはサバイバルしなくちゃならない」
「競争力を発揮し、そして同時にタイヤの消耗を抑えつつ速く走るにはどうすべきかを理解しないといけない。大変だろうけど、良いチャレンジだ。僕は挑戦が好きだし、何ができるか様子を見てみよう」
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