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評判悪いMotoGPのタイヤ内圧ルール、ランキング上位ライダーは意外にも維持賛成

MotoGPではタイヤの最低内圧規定の違反によってレース後にペナルティを受ける事例が度々発生しているが、意外にもランキング上位のライダー達はこの規定を維持するべきだと考えている。

Richard Asher

公開日時: 2025/04/26 1:28

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Franco Morbidelli, VR46 Racing Team, Francesco Bagnaia, Ducati Team, Alex Marquez, Gresini Racing, Marc Marquez, Ducati Team

写真:: Javier Soriano - AFP - Getty Images

 MotoGPではタイヤの最低内圧規定に違反すると、レース後にペナルティと順位変動が発生することがあるが、上位ライダー達はひとまずこの規則を維持する方が良いと考えているようだ。

 直近ではMotoGP第4戦カタールGPで、マーベリック・ビニャーレス(テック3)が2番手フィニッシュを果たし表彰式にも出た後に、タイヤの最低内圧規定に違反したことによるペナルティで2位を失うというケースがあった。

 タイヤ内圧違反によるこうしたレース結果の変動は、ファンにとっても歓迎できるものではなく、同時に関係者からも評判は良くない。

 しかし、ランキングで上位につけるライダーからは、安全と公平性のためにも、この規定を維持すべきだという、擁護の声が挙がっている。

 そもそもタイヤ最低内圧の規定が定められたのは、内圧を低く設定しすぎた場合の破損リスクに対処するためだった。

「MotoGPバイクは凄くアグレッシブで、(タイヤへの要求も)かなり激しいんだ」と、VR46のフランコ・モルビデリは言う。

「だからミシュランが安全基準を設定することは適切なことだし、彼らのルールに従うのも正しいことだ」

Maverick Vinales, Red Bull KTM Tech 3

Maverick Vinales, Red Bull KTM Tech 3

Photo by: Tech3 Racing

 6度のMotoGP王者マルク・マルケス(ドゥカティ)も、モルビデリと同様の立場をとっている。ただ、彼は決勝の60%以上を最低内圧以上で走る必要があるという現在の基準については、調整の余地があると指摘している。

「僕にとって重要なのは、ミシュランが言うように安全性の問題だ」

 マルク・マルケスはそう語る。

「取り組む余地のある唯一の点は、ラップ数の割合を減らすことは可能かどうかを理解する点だろう。それが安全ならという前提だけどね」

「つまりその(基準値内の)タイヤ内圧で走る周回数を減らすということだ。というのも、ビニャーレスのようにレースをリードして、ポジションを落とすと二度と戻ってこれないようなことがあるからだ。僕が考えているのは、そういう点だけだ」

 アレックス・マルケス(グレシーニ)は、そうした兄の見解に賛成していて、さらにこう付け加えた。

Maverick Vinales, Red Bull KTM Tech 3

Maverick Vinales, Red Bull KTM Tech 3

Photo by: Tech3 Racing

「確かにラップ数の割合を少し調整するのはできるかもしれないね。ただルールは全員のためにあるんだ。(公平性の観点から)細かい調整が必要だ」

 フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)もこうした意見に同意。さらにビニャーレスにペナルティが出されたものの、カタールGPでは内圧があまり制限要素になっていなかったと指摘している。

「ルールはルールだし、ミシュランが安全性のために設定した制限は守る必要がある」

「何年か前は同じタイヤで、でもより低い内圧でレースをしていたのは事実だ。だけどカタールGPでの内圧はかなり低かったと思う。だから僕はこの状況で、パフォーマンスに影響を与えることなく、(規制を)続けられると思う」

 なおカタールGPでペナルティを受けたビニャーレスはその後、事前に想定していなかった先頭での走行によって、内圧が下がってしまっただけだと語っている。

「問題は、僕達は集団内で走ることを想定して内圧を計算していたのに、4周後には先頭を走っていたことだった。そんなのは想定していなかったんだ。マルクが(開幕戦の)タイGPでやったのと同じように(一度下がって内圧を上げてから抜くことを)やろうとしたんだけど、彼に先行されたあとは引き離されてしまった! マルクが少し速すぎたね」

「ペナルティは16秒加算だったけど、それがルールだ。内圧の規定値に留める必要がある。もしペナルティが4秒しかなければ、みんなもっとリスクを冒すだろう。でも実際のところ、低い内圧でレースをするのは全然快適じゃないんだけどね」

 今後、ライダーやチームから内圧に対して強い反対がない場合、ルールの見直しが入る最初のチャンスはタイヤサプライヤーがミシュランからピレリに変更される2027年となるだろう。

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