「ロッシのことはほとんど忘れていた」ルカ・マリーニ、“MotoGPデビュー”の方が印象的
バレンティーノ・ロッシの異父兄弟であるルカ・マリーニがMotoGPデビューを果たしたが、彼は開幕戦カタールGP決勝では兄の存在を「ほとんど忘れていた」と語った。
Luca Marini, Esponsorama Racing
SKY Racing Team VR46
エスポンソラマからMotoGPへのデビューを果たしたルカ・マリーニ。彼はバレンティーノ・ロッシの異父兄弟としても知られているが、初めて同じレースに挑んだ開幕戦では、その存在をほとんど忘れていたという。
マリーニは開幕戦で18番グリッドからスタート。フリー走行とは異なったグリップ状況に苦戦しつつも完走を果たし、16位でMotoGP初のレースを終えた。
「本当に良くなかったと思う。レースについては満足できない。でもポジションについてじゃなくてペース面についてだ。僕はもっと速く走れると思っていたんだ」
初のMotoGPクラスのレースを終えたマリーニはそう語った。
「でもかなり苦戦してしまったんだ。特にグリップがこれまでのフリー走行と比較すると違っていて、コーナーエントリーの終盤への減速が簡単じゃなかった。それにコーナリング中盤でスピードを上げることもできなかった」
「だから全部のコーナーで僕は遅かった。どこか特定の場所というわけではない」
ではロッシと初めて同じレースのグリッドにならんだことについてはどう考えているのだろうか。そこを問われたマリーニは「グリッドに着いたときにはそのことは考えていなかった。僕は自分のレースに集中していた」と答えている。
「あの瞬間同じグリッドに彼がいることはほとんど忘れていたし、僕は考えてもいなかった」
「でもMotoGPクラスで初めてそこ(グリッド)につけたことは、とてもエモーショナルなことだったよ」
今季のMotoGPルーキーは4人。マリーニのチームメイトであるエネア・バスティアニーニもそのひとりだ。バスティアニーニは決勝を13番グリッドからスタート。最終的に10位でフィニッシュし、初戦からポイントを持ち帰った。
「スタートが遅かったことでたくさんのことを学んだよ。新品タイヤでの最初の3周ははまさに災難だった」と、バスティアニーニは語る。
「難しかった。でも3周した後には良いラップタイムを刻めて、一歩一歩前進して10位に到達できた」
「その後はよりプッシュしようとしたんだけど、ラスト6周では腕が本当に疲れてしまって7位に入ることはできなかった」
ルーキーの活躍という面ではホルヘ・マルティン(プラマック)も印象的な走りを見せた。彼はスタートで14番手から一気に4番手まで浮上し、オープニングラップには一時的に3番手を走ったのだ。
マルティンはタイヤを消耗させてしまったことでポジションを落とし、最終的に15位とギリギリの入賞位置になってしまったが、非常に印象ある走りだっと言える。
「フリー走行でも他のドゥカティ勢に比べてとても良いスタートができていたから、(決勝でも)上手くいくだろうと思っていた」と、マルティンは言う。
「3〜4人は抜かせるだろうと思っていた。でも12人も、とかは思っていなかったよ」
「最初は快適に走っていたんだけど、僕の居るポジションではなかったから、下げることになった。結局15位でのフィニッシュだったけどポイントも獲得できたし、悪い結果じゃない」
「でも僕としては12位が今日の僕の、真のポジションだったと思っている。ライディングや取り組みには満足しているよ」
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