「ダブルヘッダー開催はナシ」延期続きのMotoGP、リスケジュール案はまだ先
新型コロナウイルスの影響を受けてシーズン中断となっているMotoGP。シリーズ運営のドルナ・スポーツは今年後半にレースが再開される場合、1週2レースのダブルヘッダーを行なわない方向に舵を切ったようだ。
新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受け、MotoGPはシーズン中断という事態に追い込まれた。既に6月下旬のドイツGPまでグランプリが開催されないことが決まっており、状況によってはさらなる後ろ倒しも免れないだろう。
MotoGPのプロモーターであるドルナ・スポーツと統括団体のFIMは、グランプリ延期とリスケジュールが行なわれる中で、1週2レース開催の所謂ダブルヘッダー制などを含むいくつかのアイデアを検討中であると伝えられていた。
しかしドルナはダブルヘッダー制については既に考慮していないようだ。CEOのカルメロ・エスペレータは、出演したスペインの番組で次のように語った。
「その可能性(ダブルヘッダー)は我々にとって役立たないものだ」
「プロモーターは既にかなりのストレスを受けており、2レース分は支払わないだろうし、放送局についてもそうだ」
またサーキットの契約状況からもダブルヘッダー開催は不可能ではないかという点は、既に考えられていたことでもある、
ドルナでゼネラルディレクターを務めるマネル・アロヨは、スペインのラジオ番組に出演すると、“技術的な観点で”MotoGPがダブルヘッダーを行なうのは難しいと語っている。
「我々はそれを深く考慮してはいない。ニュースになっている話のひとつてあり、推測だ。ひとつのレースウィークで2レースを行なうことなど起こり得ない」
「現在のチャンピオンシップの構造は、チームそしてバイクも日曜日に45分間のレースを行なう形で作られている」
「それを変えるのは、技術的な観点からも簡単ではない。確かに不可能とまでは言わないが、我々に何かをもたらすものではない」
5月初頭のスペインGPの延期決定以後、ドルナとFIMは新型コロナウイルスの状況が変化していることから新たな開催カレンダーを策定していない。
アロヨは暫定レースカレンダーも何も計画はされていないと認め、シーズン再開の日取りが見えて初めて、今季に何レースが行われるか知るだろうとした。
「いつからレースがスタートできるか分かれば、我々はレースを行なうための週末がクリスマスまでにいくつあるかが分かるだろう」
「言うまでもなく、ロジスティクスのニーズを考慮する必要がある。それを無視して年末まで毎週レースをするふりはできない。当然のことだ」
「しかし再開できる日が分かったときには、10レースなのか、16レースなのか、それとも8レースなのかを知ることができる。だが今それを話すのは非常にリスクある行為なんだ」
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