テストレポート
MotoGP Sepang February testing

MotoGPセパンテスト初日、アプリリアが1-2独占。マルケス、2度のクラッシュを喫す

マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで始まったMotoGPのプレシーズンテスト初日、アプリリアがトップ2を占めた。ホンダのマルク・マルケスは2度にわたってクラッシュした。

Aleix Espargaro, Aprilia Racing Team

 MotoGPのプレシーズンテストが、セパン・インターナショナル・サーキットで始まった。その初日はアプリリアが速さを見せ、タイムシートのトップ2を占めた。

 新型コロナウイルスの影響を受け、長らくMotoGPマシンが走っていなかったセパン。今回は2020年以来となる、同地でのMotoGPテスト。そしてこのプレシーズンテストは、2022年シーズン最初のMotoGP公式走行ということにもなった。

 この初日の最速タイムを記録したのは、アプリリアのアレイシ・エスパルガロだった。

 アプリリアはコンセッションの対象であるため、この公式テスト前に同サーキットで行なわれたシェイクダウンにレギュラーライダーも参加。他のチームよりもセッティングが進んでいるかもしれない。とはいえアレイシ・エスバルガロは、セッション最初の1時間で1分58秒371を記録。結果的にこれが、この日の最速タイムとなった。

 この日の8時間の走行の大半で2番手をキープしていたのは、グレシーニのエネア・バステアニーニだった。2021年仕様のドゥカティを手にしたバステアニーニは、1分58秒638を記録し、アレイシ・エスパルガロに次ぐポジションで走行を終了するかと思われた。しかしセッション終盤、アプリリアのもう1台、マーベリック・ビニャーレスが1分58秒384を記録し、2番手に浮上。これでアプリリアの1-2体制が出来上がった。

 3番手には、新型のエンジンやシャシー、そしてサスペンションや空力パーツを試した、スズキのアレックス・リンスが入った。リンスのチームメイトであるジョアン・ミルは7番手だったが、リンス同様新型パーツを試した。

 ビニャーレスとリンスに先行されたものの、バステアニーニが4番手。プラマックのヨハン・ザルコが5番手となった。そして2021年のMotoGPチャンピオンであるファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が6番手となった。

 レプソル・ホンダは、マルク・マルケスとポル・エスパルガロに、それぞれ3台のマシンを用意。1台は2021年仕様で、他の2台は2022年仕様のバリエーション違いだった。マルケスはこの日2度のクラッシュを喫したものの8番手。ポル・エスパルガロがそれに続く9番手となった。

 バレンティーノ・ロッシ率いるVR46のマルコ・ベッツェッキが10番手。ヤマハのテストライダーであるカル・クラッチローが11番手、LCRホンダの中上貴晶は12番手だった。

MotoGPセパンテスト初日リザルト

Pos

Rider

Team

Bike

Time

Gap

1

アレイシ・エスパルガロ

Aprilia Racing

APRILIA

1'58.371

 

2

マーベリック・ビニャーレス

Aprilia Racing

APRILIA

1'58.384

0.013

3

アレックス・リンス

Team SUZUKI 

SUZUKI

1'58.471

0.100

4

エネア・バステアニー二

Gresini Racing 

DUCATI

1'58.638

0.267

5

ヨハン・ザルコ

Pramac Racing

DUCATI

1'58.946

0.575

6

ファビオ・クアルタラロ

Yamaha MotoGP

YAMAHA

1'59.002

0.631

7

ジョアン・ミル

Team SUZUKI

SUZUKI

1'59.067

0.696

8

マルク・マルケス

Repsol Honda

HONDA

1'59.287

0.916

9

ポル・エスパルガロ

Repsol Honda

HONDA

1'59.353

0.982

10

マルコ・ベッツェッキ

VR46 Racing

DUCATI

1'59.468

1.097

11

カル・クラッチロー

Yamaha Factory

YAMAHA

1'59.558

1.187

12

中上貴晶

LCR Honda

HONDA

1'59.634

1.263

13

ラウル・フェルナンデス

Tech 3 KTM

KTM

1'59.682

1.311

14

ブラッド・ビンダー

KTM Factory 

KTM

1'59.784 49

1.413

15

アレックス・マルケス

LCR Honda

HONDA

1'59.913

1.542

16

ミゲル・オリベイラ

KTM Factory

KTM

1'59.945

1.574

17

ホルヘ・マルティン

Pramac Racing

DUCATI

1'59.949

1.578

18

ルカ・マリーニ

VR46 Racing 

DUCATI

1'59.966

1.595

19

フランチェスコ・バニャイヤ

Ducati Team

DUCATI

2'00.027

1.656

20

ファビオ・ディ・ギャナントニオ

Gresini Racing

DUCATI

2'00.047

1.676

21

フランコ・モルビデリ

Yamaha MotoGP

YAMAHA

2'00.107

1.736

22

ジャック・ミラー

Ducati Team

DUCATI

2'00.177

1.806

23

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

Yamaha RNF

YAMAHA

2'00.342

1.971

24

レミー・ガードナー

Tech 3 KTM

KTM

2'00.470

2.099

25

ダリン・ビンダー

Yamaha RNF 

YAMAHA

2'00.818

2.447

26

シルバン・ギュントーリ

Suzuki Test Team

SUZUKI

2'01.390

3.019

27

ロレンツォ・サバドーリ

Aprilia Test Team

APRILIA

2'04.385

6.014

-

津田拓也

Suzuki Test Team

SUZUKI

no time -
Read Also:

Be part of Motorsport community

Join the conversation
前の記事 タイトル防衛目指すクアルタラロ「”チャンピオンじゃない"気持ちで挑んでいく」
次の記事 テストで復帰のマルケス、転倒の原因は「完全には分かっていない」まずは”リハビリ”優先

Top Comments

最新ニュース

フェルスタッペン、ライバルF1チームからのレッドブル批判にチクリ「みんな奇妙な噂を考え出すよね」

フェルスタッペン、ライバルF1チームからのレッドブル批判にチクリ「みんな奇妙な噂を考え出すよね」

F1 F1
フェルスタッペン、ライバルF1チームからのレッドブル批判にチクリ「みんな奇妙な噂を考え出すよね」
チームランキング4番手に急浮上! 富士で連続表彰台と躍動のKCMG土居監督「ポール獲れず悔しい。2位で悔しい……ステップを踏んでいる」

チームランキング4番手に急浮上! 富士で連続表彰台と躍動のKCMG土居監督「ポール獲れず悔しい。2位で悔しい……ステップを踏んでいる」

SF スーパーフォーミュラ
第6戦・第7戦:富士
チームランキング4番手に急浮上! 富士で連続表彰台と躍動のKCMG土居監督「ポール獲れず悔しい。2位で悔しい……ステップを踏んでいる」
デ・フリーズ、初ポイント獲得がペナルティで幻に。裁定基準に不満「”日本固有”で、国際レースとは関係のないルールだ!」

デ・フリーズ、初ポイント獲得がペナルティで幻に。裁定基準に不満「”日本固有”で、国際レースとは関係のないルールだ!」

SF スーパーフォーミュラ
第6戦・第7戦:富士
デ・フリーズ、初ポイント獲得がペナルティで幻に。裁定基準に不満「”日本固有”で、国際レースとは関係のないルールだ!」
岩佐歩夢、富士スピードウェイでの第7戦は6ポジションアップの6位「悪くはなかったけど、良くもなかった」週末

岩佐歩夢、富士スピードウェイでの第7戦は6ポジションアップの6位「悪くはなかったけど、良くもなかった」週末

SF スーパーフォーミュラ
第6戦・第7戦:富士
岩佐歩夢、富士スピードウェイでの第7戦は6ポジションアップの6位「悪くはなかったけど、良くもなかった」週末

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

エディション

日本 日本