MotoGP、イギリスGPで75周年祝う。全チームがレトロカラーリングに！

　MotoGPは、1949年に始まったロードレース世界選手権の75周年を祝い、サマーブレイク明け最初のレースであるイギリスGPで特別な催しを行なった。

　木曜日、シルバーストンのピットレーンには数千人のファンが集まり、11のチームがMotoGPのユニークな伝統と歴史に敬意を表して特別なカラーリングを披露したのだ。

　このイベントはシリーズのプロモーターであるドルナが主催したもので、ドルナはこのイベントを公式ウェブサイトとSNSでストリーミング配信した。

Remy Gardner, Yamaha Factory Racing

Photo by: Lorenza Dadderio

　真っ先にカラーリングを披露したヤマハは、1970年代に8度の最高峰クラスチャンピオンに輝いたジャコモ・アゴスチーニによって有名になった象徴的な「スピードブロック」デザインを採用した。

Luca Marini, Repsol Honda Team

Photo by: Lorenza Dadderio

　ホンダは次に、1983年に現MotoGPチーフスチュワードのフレディ・スペンサーが初の最高峰クラスタイトルを獲得したNS500からインスピレーションを得たRC213Vを発表した。

Johann Zarco, Team LCR Honda

Photo by: Lorenza Dadderio

　ホンダのサテライトチームであるLCRは、2種類のペイントを発表。ヨハン・ザルコは故マイク・ヘイルウッドに敬意を表した白と緑、赤のカストロールカラーのバイクで、中上貴晶は日の丸カラーのバイクとなる。

Francesco Bagnaia, Ducati Team

Photo by: Lorenza Dadderio

　一方、ドゥカティは、2003年に最高峰クラスに復帰した際の赤白黒によく似たカラーリングを発表した。

Pramac Racing bike livery

Photo by: Lorenza Dadderio

　プラマックとチームオーナーのパオロ・カンピノッティは、13度のチャンピオンに輝いたアンヘル・ニエトを称え、ホルヘ・マルティンも今週末のレースで特別なヘルメットを着用する。

Marco Bezzecchi, VR46 Racing Team

Photo by: Lorenza Dadderio

　VR46は、ブルーをベースにイエローのアクセントを加えた普段とはまったく異なるカラーリング。これはチームオーナーであり、レジェンドであるバレンティーノ・ロッシが2018年のMotoGPシーズンに使用していたヘルメットにちなんでいる。

Alex Marquez, Gresini Racing

Photo by: Lorenza Dadderio

　グレシーニは、オーナーだった故ファウスト・グレシーニが1985年と87年に125ccクラスのタイトルを獲得したときのレプリカカラーリングを採用。ピットレーンには彼のかつてのバイクも展示されるという。

Trackhouse Racing Team bike livery

Photo by: Lorenza Dadderio

　トラックハウスのバイクは、チームのルーツであるアメリカにおけるMotoGPの歴史を称えるカラーリング。ケニー・ロバーツ、ランディ・マモラ、ケビン・シュワンツ、ニッキー・ヘイデンら11人のアメリカ人グランプリ・ウィナーの顔が描かれた。

Aleix Espargaro, Aprilia Racing Team, Maverick Vinales, Aprilia Racing Team, bike livery

Photo by: Aprilia Racing

　アプリリアは、アンバサダーのマックス・ビアッジが1994年から96年にかけて250ccクラスで成功を収めたことを記念して、ブラック＆グレーのカラーリングを採用。

Red Bull KTM Factory Racing bike livery

Photo by: Lorenza Dadderio

　KTMはそのロードレース・プログラムの最初のステップとなる、1988年に発表された『KTMシングルレーサー』をオマージュ。印象的なホワイト＆ブルーのカラーリングで過去に立ち返る。

Red Bull GASGAS Tech3 bike livery

Photo by: Lorenza Dadderio

　KTMのサテライトチームであるGASGASテック3は、ホワイト＆ブラックでKTMの別バージョンといった装いとなっている。