韋駄天マルティン、カタールGP初日はタイヤに苦労「プラクティスの時間をすべてセットアップに使った」
プラマックのホルヘ・マルティンは、MotoGPカタールGP初日に上手くタイヤを使えなかったため、1セッションまるまる無駄にしてしまったと語った。
プラマックのホルヘ・マルティンは、MotoGPカタールGP初日にうまくタイヤを使えず、何かが間違っていたと語った。
フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)を14ポイント差で追っているマルティン。最終戦バレンシアGPに向けて少しでも差を縮めておきたいところだが、プラクティス前半はスピードに苦しんだ。
週末最初のセッションとなるFP1ではトップとなったマルティンだが、次のフリー走行であるプラクティスでは一時トップから3秒以上遅れ、下位に沈んだ。最終的には7番手まで浮上し予選Q2への直接進出を決めたものの、圧倒的な速さを武器にしているマルティンとしては、良い滑り出しとは言えないだろう。
マルティンは何が悪かったのかを説明し、FP1の最後に履いたユーズドのミディアムタイヤが良くなかったと説明した。
タイヤの問題について尋ねられ、マルティンは「フロントとリヤ、両方だよ」と答えた。
「FP1で履いたからかどうかはわからないけど、明日の予選のために少し理解しておきたかったんだ」
「僕はそのタイヤで2周走ったんだけど、夕方になって上手く機能しなくなって奇妙な感じだった。走り出しから4秒か3秒差だったんだ。だから何かが間違っていたのは確かだ」
「最後の2ランはまた速かった。1分56秒台から1分53秒台になったけど、基準もラインもなかったからかなり複雑で、2周で限界まで速く走る方法を理解するのは本当にメンタル的に大変だったよ」
「6番手か7番手だったからまだ限界ではなかったけど、かなり接近していた。この状況でミスを犯さず、速いラップを刻んだことは自信につながったし、本当に成熟したやり方だったと思う」
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
Jorge Martin, Pramac Racing
マルティンは土曜日のスプリントに向けたセットアップに時間をすべて費やしたため、タイヤの情報については他7台のドゥカティ勢のデータに頼ることになると付け加えた。
「プラクティスの時間をすべて失ったよ。確かに、明日に向けての情報は少ない。ある時点でリヤのハードタイヤを試したけど、ユーズドのミディアムより多少なりとも機能していた」
「だから分からないけど、もしかしたらに選択肢のひとつになるかもしれない。ドゥカティの情報を得ることは、明日に向けて大きな助けになる」
「だからタイヤについての理解を進め、明日何を使えるかみてみよう」
タイトル争いで追う立場のマルティンにとって、冷静さを保つのに難しい状況なのかと尋ねられ、マルティンはそれを否定した。
「そうは思わないよ。単純に僕があれだけ遅かったから、冷静になるのが難しかったんだと思う」
「(クルーチーフのダニエレ)ロマニョーリには、『新しいタイヤを履くまではコースに出ないよ。無駄だし、クラッシュして怪我してしまう。1分56秒台で走っても意味がないんだ。だから、タイムアタックをしたいときにはいつでも、自分の仕事をするよ』と伝えていた」
一方、マルティンとタイトルを争うフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は8番手で初日を終えたが、マルティンとは対照的にバイクの感触には満足しているようだ。
バニャイヤは以前、マルティンが今回経験したのと同じようなタイヤの問題に直面したことがあるという。
「僕にも起きたことがあるんだ。タイだったと思うけど、最初に履いたタイヤがまったく機能しなかったんだ」
「起こりうることだけど、何事も必ず解決策を見つけることができると思って仕事をしなければならない」
「それが彼にとって問題になるとは思わない。最終的に彼は2本目のタイヤでいいラップを刻んだのだから」
「他の時ほど爆発力がないのは確かだが、彼はQ2に進出しているんだ」
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