MotoGPも脱炭素に舵。2027年に完全な持続可能燃料導入を目指す

MotoGPは2024年シーズンから持続可能燃料の導入を開始し、2027年には完全な持続可能燃料とする目標を明らかにした。

MotoGPも脱炭素に舵。2027年に完全な持続可能燃料導入を目指す

 11月24日、MotoGPは将来的なゼロ・カーボン燃料の導入を発表。2024年からは一部持続可能燃料の使用を開始すると明かした。

 F1などでは”カーボンニュートラル”の実現を目指して既にバイオ燃料の導入が決まっているが、今回の決定でMotoGPもスポーツの持続可能性を高め、脱炭素社会の未来に向けた取り組みをより推進していくことになる。

 MotoGPの発表では、目標が次のように設定されている。

・2024年までにMotoGPクラスの燃料は最低40%が非化石由来
・2027年までにMotoGPクラスの燃料は100%非化石由来

 またMoto3とMoto2クラスに関しても、2024年には部分的な持続可能燃料を導入し、2027年にはMotoGPクラスと並んで100%持続可能な燃料に変更する目標を掲げている。

 MotoGPクラスではこれらの燃料も引き続き開発及びテストされる項目となっており、参戦6メーカーがそれぞれサプライヤーと協力して、独自の燃料を開発することになるようだ。

 単一サプライヤーによる開発ではなく、複数のサプライヤーによる開発によって、よりコンシューマー分野へと届くようにする狙いがあるという。なおMoto2とMoto3クラスに関しては引き続き単一の燃料サプライヤー(現在はペトロナス)からの供給となる。

 なお導入を目指すこれらの燃料は、“標準的な内燃エンジン”で使用されるとしており、MotoGPがハイブリッドシステムなどを導入する直近の計画がないことを示唆している。

 燃料の製造に関しては都市廃棄物や非食品バイオマスに由来し、炭素回収スキームから供給される原料から生成されることで、二酸化炭素排出量を削減することができると説明されている。

 FIM(国際モーターサイクリズム連盟)の会長であるホルヘ・ビエガスは、今回の発表に際し次のようにコメントを寄せている。

「この発表を本当に誇りに思う。燃料会社やメーカーとの数年にわたる交渉の末、合意に達することができた」

「これにより、MotoGPは持続可能性のための、真の革新的なリーダーとなることができる」

「我々はすべての2輪メーカーに、持続可能燃料を使用して、皆が楽しめるということを示したいと思っている」

「2027年までに、完全なカーボンフリー燃料を我々の競技で使用することを望んでいる。レースによるCO2排出量が(総量の)ごく一部だったとしても、我々には変化のリーダーとなり、道を示すことが必要だ」

「交渉にあたったすべての関係者に感謝したい。我々は今日、ついにこのいいニュースを発表することができた」

 なおF1は2025年の新パワーユニット規格導入に合わせて持続可能燃料への切り替えを目指している。また2022年からはバイオ廃棄物から作られたバイオエタノールを10%含む“E10燃料”が使用される予定だ。

 その他のカテゴリーでも脱炭素の取り組みが続いており、WRCも2022年からハイブリット化し、100%持続可能燃料を導入。日本のスーパーGTも2023年からの持続可能燃料の導入を目指している。

 
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