MotoGP2022年シーズンの暫定エントリーリストが公開。VR46はいまだタイトルスポンサー無し
MotoGP2022年シーズンの暫定エントリーリストが発表された。新たに参戦を開始するバレンティーノ・ロッシのVR46チームは、まだタイトルスポンサーがついていない状況だ。
写真:: Dorna
2021年のMotoGPシーズンが終了したばかりだが、早くも2022年シーズンのMotoGP各クラスの暫定エントリーリストが発表された。注目されるのはVR46 RACING TEAMにタイトルスポンサーがついていないことだろう。
2021年の第18戦バレンシアGPをもって現役を引退したバレンティーノ・ロッシ。しかし2022年シーズンには、彼の立ち上げるVR46 RACING TEAMが新たにMotoGPクラスへの参戦を開始する。
VR46のMotoGPクラス参戦は今年春に初めて公表されたが、それ以降同チームの参戦についてはタイトルスポンサーの点で多くの疑念が集まってきた。当初の発表ではサウジアラビアの国営石油会社サウジ・アラムコがスポンサーに就くとされていたものの、”契約が結ばれていない”疑惑が持ち上がってきたためだ。
発表を行なったタナール・エンターテインメント・スポーツ&メディアとVR46は契約が存在すると主張していたが、アラムコはmotorsport.comに対して契約が存在しないと述べていた。
ただ10月下旬、エミリア・ロマーニャGPの際にVR46チームの代表であるパブロ・ニエトは、アラムコとVR46との間で、ゆっくりながらも交渉が進行していると語っていた。
しかしその後に新たな動きは無く、2022年シーズンの暫定エントリーリスト公開の日を迎えた。結果、FIMからはVR46はタイトルスポンサー無しの状態で記載されている。
VR46は2022年のライダーとしてルカ・マリーニと、Moto2から昇格となるマルコ・ベッツェッキを起用することになる。マシンについてはマリーニへ最新型のドゥカティ・デスモセディチGPが、ベッツェッキには2021年型が供給される予定だ。なおベッツェッキのゼッケン番号は72番だ。
その他の新顔としては、テック3・KTMから最高峰クラスへデビューするレミー・ガードナー(2021Moto2王者/ゼッケン番号87番)とラウル・フェルナンデス(2021Moto2ランク2位/25番)がおり、またペトロナス・ヤマハSRTの後継チームとなるヤマハRNFからは、Moto3クラスから飛び級昇格のダリン・ビンダー(2021Moto3ランク7位/40番)が新たにデビュー。グレシーニ・レーシングからはファビオ・ディ・ギャナントニオ(2021Moto2ランク7位/49番)がデビューする。
また、2022年に向けたその他の変化として、アプリリアがグレシーニ・レーシングとの共同チームではなく、独立したファクトリーチームとしてエントリーする。一方でグレシーニは新たにドゥカティのサテライトチームとなる。なおアプリリアもタイトルスポンサーはまだ就いていない状況だ。
2022年シーズンへの準備はすでにスタートしており、11月18~19日にかけてはヘレス・サーキットで合同テストが開催される予定だ。
MotoGP2022 暫定エントリーリスト
4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ – WITHU Yamaha RNF MotoGP Team
5 ヨハン・ザルコ – Pramac Racing
10 ルカ・マリーニ – VR46 Racing Team
12 マーベリック・ビニャーレス – Aprilia Racing
20 ファビオ・クアルタラロ – Monster Energy Yamaha MotoGP
21 フランコ・モルビデリ - Monster Energy Yamaha MotoGP
23 エネア・バスティアニーニ – Gresini Racing MotoGP
25 ラウル・フェルナンデス – Tech3 KTM Factory Racing
30 中上貴晶 – LCR Honda
33 ブラッド・ビンダー – Red Bull KTM Factory Racing
36 ジョアン・ミル – Team Suzuki Ecstar
40 ダリン・ビンダー – WITHU Yamaha RNF MotoGP Team
41 アレイシ・エスパルガロ – Aprilia Racing
42 アレックス・リンス – Team Suzuki Ecstar
43 ジャック・ミラー – Ducati Lenovo Team
44 ポル・エスパルガロ – Repsol Honda Team
49 ファビオ・ディ・ギャナントニオ – Gresini Racing MotoGP
63 フランチェスコ・バニャイヤ – Ducati Lenovo Team
72 マルコ・ベッツェッキ – VR46 Racing Team
73 アレックス・マルケス – LCR Honda
87 レミー・ガードナー – Tech3 KTM Factory Racing
88 ミゲル・オリベイラ – Red Bull KTM Factory Racing
89 ホルヘ・マルティン – Pramac Racing
93 マルク・マルケス – Repsol Honda Team
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