MotoGP、2021年の暫定カレンダー発表。全20戦を予定も、”ウィズコロナ”でリザーブも用意
FIMは、2021年のMotoGP暫定カレンダーを発表した。全20戦の開催が予定されているが、そのうち1レースは開催地が未定となっている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
国際モーターサイクリズム連盟(FIM)は11月6日、2021年シーズンのMotoGP暫定カレンダーを発表した。
新型コロナウイルスの影響を受け、2020年シーズンは大きくスケジュールが変更され、同一サーキットでの連戦も多かった。2021年シーズンは3月にカタールで開幕し、11月にバレンシアで閉幕する例年のパターンに戻されている。
今年、1982年以来の復活が予定されていたが中止となったフィンランドGPも、2021年の7月半ばにキュミリングでの開催が予定されている。ただ、キュミリングがFIMからのホモロゲーションを受けることが条件となっている。
フィンランドGPはシーズン前半戦を締めくくるレースとなる予定だが、いつからシーズンが再開されるかは不透明だ。例年、8月上旬のチェコGPでシーズンが再開されていたが、2021年はフィンランドGPとオーストリアGP(8月15日決勝)との間に、開催地・日付ともに未定のレースが挟まっている。
MotoGPを運営するドルナ・スポーツのカルメロ・エスペレータCEOは、現時点でチェコGPがカレンダーに名前がないのは、今季のチェコGPでブルノ・サーキットの路面に苦情が集まり、サーキットの再舗装が必要になったためだと説明している。しかし、現地州政府はこれらの工事を公式に認めていないようだ。
アジア・オセアニアを転戦するフライアウェイは、10月3日の日本GPからスタート。その翌週にタイGPが予定されている。
なお、新型コロナウイルスをめぐる状況が不透明なことから、スケジュールは暫定的なものとなっており、MotoGPは3つの開催地を”リザーブ”に登録している。そのひとつ目は今季の最終戦として開催されるポルトガルのアルガルヴェ・サーキット。ふたつ目は、2021年からの開催が2019年2月に発表されていたインドネシアのマンダリカ・ストリート・サーキット(ホモロゲーション取得の条件付き)だ。
最後はロシアのイゴラ・ドライブ・サーキット。このサーキットはすでにMotoGP開催の承認を受けているようで、エスペレータはFIM安全管理責任者であるフランコ・ウンチーニがすでにサーキットを訪れ、検査を実施したことを認めている。
もしチェコGPが開催されなかったり、新型コロナウイルスの影響で開催中止となったレースがあった場合、リザーブリストの中からひとつが使用されることになる。
また、FIMは全ての日程やイベント開催、観客の動員は新型コロナウイルスのパンデミックと、各国政府および当局の承認によって影響を受けると注釈をつけている。
2021年MotoGP暫定カレンダー
3月28日 - カタール*
4月11日 - アルゼンチン
4月18日 - アメリカ
5月2日 - スペイン
5月16日 - フランス
5月30日 - イタリア
6月6日 - カタルーニャ
6月20日 - ドイツ
6月27日 - オランダ
7月11日 - フィンランド**
未定 - 未定
8月15日 - オーストリア
8月29日 - イギリス
9月12日 - アラゴン
9月19日 - ミサノ
10月3日 - 日本
10月10日 - タイ
10月24日 - オーストラリア
10月31日 - マレーシア
11月14日 - バレンシア
リザーブ・サーキット
ポルトガル - アルガルヴェ国際サーキット
インドネシア - マンダリカ国際ストリートサーキット**
ロシア - イゴラ・ドライバー・サーキット
* ナイトレース
** ホモロゲーション取得が条件
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