MotoGP、セパンテスト開催に向け前進中。ヘレス開催の線は消えたか
MotoGPはマレーシア政府と協力し、2月にセパンでプレシーズンテストを滞りなく行なえるように準備を進めている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2020年初頭に始まった新型コロナウイルスのパンデミックは、現在も広く影響を与え続けており、2021年のモータースポーツも渡航制限の影響は免れそうにない。
MotoGP2021年シーズンは例年通り3月にカタールで開幕戦を迎える予定となっているが、その前に行なわれるプレシーズンテストの開催に向けMotoGPは努力を続けている。
通常プレシーズンテストは2月のマレーシア・セパンテスト、そして3月のカタールテストの2回が開催されているが、現在マレーシアではすべての旅行者に対して、PCR検査と7日間の検疫が義務付けられている状況にある。
2月19〜20日に予定されているセパンテストに向け、そう言った当局の敷く規制がMotoGPパドックにとって問題になる可能性がある。そうした背景もあり、プレシーズンテストはスペイン・ヘレスで行なわれるという可能性も常に考えられてきたが、日毎にその可能性は少なくなっているようだ。
motorsport.comの調べによると、彼らはスムーズなテスト実施のために当局と協力を進めている。MotoGPのプロモーターであるドルナ・スポーツ、そしてIRTA(国際ロードレーシングチーム協会)、前セパン・サーキットCEOで現在はペトロナス・ヤマハSRT代表のラズラン・ラザリらが、パドック関係者がよりソフトな規制で入国できるよう当局と計画を練っているという。
この中では、2020年シーズンを実施するためにMotoGPが実施してきた新型コロナウイルス感染拡大防止策が、マレーシアにおいても活用される見込みのようだ。
また3月10〜12日にはカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットでプレシーズンテストが予定されており、その後28日には同地で開幕戦が執り行われる予定だ。
MotoGPは2021年シーズンに向け、暫定で20レースのスケジュールを公表済み。ただ今後も新型コロナウイルスとの戦いが続くことも予想されているため、いくつかのレースが中止となる可能性は残っている。
そうした不測の事態に対応するため、彼らは“リザーブサーキット”を3箇所用意。2020年最終戦の舞台となったポルトガルのアルガルヴェ・サーキットや、インドネシアのマンダリカ国際ストリートサーキット、ロシアのイゴラ・ドライバー・サーキットがリストアップされている。
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