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MotoGP初優勝つかめるか。ポールシッターのザルコ「あと”ちょっとした何か”があれば……」

MotoGPイギリスGPでポールポジションを獲得したプラマックのヨハン・ザルコは、決勝で前をキープするためにはまだ”ちょっとしたこと”が必要だと語った。

Johann Zarco, Pramac Racing

Johann Zarco, Pramac Racing

Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGP第12戦イギリスGPの予選は、プラマックのヨハン・ザルコがコースレコードを更新してポールポジションを獲得した。

 ザルコにとっては今季2回目、MotoGPキャリア8度目のポールポジション獲得となった。ただ、ザルコは未だMotoGP未勝利。2位は何度もあるものの、表彰台の一番上に上がったことはない。

 今週末、ザルコは2度転倒しながらも予選前のFP4でトップタイムをマーク。自信を持って予選に臨むことができたという。

「この(シルバーストン)サーキットは伝説的な場所だ。そこで快適かつ速く走れることは誇りの源になる。だから嬉しいよ」

 そうザルコは予選後に語った。

「FP4で自信をつけたんだ。1周目に1分58秒4というタイムを、かなりコントロールして出すことができると分かった。FP4ですでに1分58秒を切ることを望んでいたけど、残念ながら転倒してしまった。でも午後の予選でステップアップするための自信を持つことができたんだ」

「(今週末)2度の転倒があったけど、良い夏休みを過ごした後でいろいろなことに挑戦するエネルギーがある。バイクの乗り心地を良くすることも必要だけど、限界までプッシュしていかなければならない。明日は良いペースで走れるようにしたい」

 そう意気込んだザルコだが、レースでもトップを維持するためには、”ちょっとしたこと”を見つけることが必要だとも話している。

「サマーブレイクの後、自分がエネルギーに溢れていて、こうしたコンディションのアドバンテージを活かす準備ができているということを示せてとてもハッピーだ」

「レースペースに関しては、他のライダーと競り合ったり、前に出たりするためにもう少し余裕が欲しいところだが、競争力はあると思う。明日はそのちょっとしたことを見つけたい」

 ポイントリーダーのファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)がロングラップペナルティを受けることが決まっており、ランキング2番手のアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)がクラッシュにより万全な体調ではない中で、ザルコはその”何か”を見付けることができれば十分、MotoGP初優勝を狙えるはずだ。

 MotoGPでは来季に向けたライダー市場の動きも活発になってきているが、ザルコはプラマック残留の可能性が高いようだ。ただ自身の契約状況について、ザルコはコメントを避けた。

「契約の詳細については現在調整中で、オーストリアで明らかにできると思う」

 
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