【MotoGP】乗り換えの危険訴えるロレンソ「”F1のような文化”がない」
ドゥカティのホルヘ・ロレンソは、レース中にバイクを交換するルールは、F1のようなスタイルでピットストップすることがないMotoGPにとっては危険だと語った。
写真:: Ducati Corse
先週末にブルノで行われたチェコGPは、ウェットコンディションからスタートし、急速に路面が乾いていくという展開になった。その結果、2005年に導入された、コンディションが変化した際にバイクを乗り換える”フラッグ・トゥ・フラッグ”ルールに関する議論に、再びスポットライトが当たることになった。
アプリリアのアレイシ・エスパルガロは、乗り換えの際にピットでアンドレア・イアンノーネ(スズキ)とラインが交錯し、イアンノーネが転倒。エスパルガロはこの責任を問われ、3ポジションダウンのペナルティを受けた。エスパルガロは、レース後にレギュレーションの変更を主張した。
ドゥカティのホルヘ・ロレンソは、2番手でピットに戻った際にドライ用のバイクが準備されておらず、タイムをロス。結局15位でレースを終えた。
ロレンソは、エスパルガロとイアンノーネの一件は、MotoGPのチームスタッフがF1のようなピットストップをする準備が整っていないということを強調していると話した。
「MotoGPはF1ではないし、僕たちにはタイヤを交換するという文化がない。(F1の)彼らはよりしっかりと準備している。バイクレースにおいては、ピットストップはおかしな状況であり、MotoGPのピットでは誰もが混乱していた」
そうロレンソは語った。
「危険なので、このような状況に反対している。イアンノーネに起きたことを見てみなよ。幸い誰も怪我をしていないが、混乱があった」
”フラッグ・トゥ・フラッグ”に反対するロレンソだったが、すべてのコンディションでレースを開催することを保証してくれるこのルールを、シリーズプロモーターのドルナは基本的に変更するつもりはないだろうと考えている。
「安全委員会で話し合うことはできるものの、結局はドルナが決めることで、僕たちはそれに従うしかない」とロレンソは語った。
「フラッグ・トゥ・フラッグに関して、いくつかの提案を行ってきた。”スペクタクル”を維持したいがために、ドルナは物事を維持することを望む。結局のところドルナはショーを見せることを優先するが、これは多くのリスクをおかす原因にもなる」
ロレンソの意見に、トップライダー全員が賛成しているわけではない。ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、バイクの交換に関する一定のルールを設けるべきだと考えてはいるが、フラッグ・トゥ・フラッグは難しいコンディションの中でレースを開催する際には、ベストな解決策だとしているようだ。
「バイクの交換に関するルールを明確にする必要がある。モーターサイクリングにとって、これは少し新しいことだ。明確なルールを導入するべきだと思う」
「とにかく、レースを止めないという選択をすることができる。だから、僕は今の選択肢は、特に観客にとって悪くはないと思う」
ライバルよりもかなり早くスリックタイヤのドライ仕様のバイクに交換したことで、チェコGPに優勝したマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)は、フラッグ・トゥ・フラッグ形式は常に一定のリスクを負うことになると認めた、
「以前ほどではないものの、危険は常にある程度ある。F1にも、ここにもね」とマルケスは語った。
「だから、すべてがうまく準備されていなければならない」
Additional reporting by Oriol Puigdemont
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