MotoGPポルトガルFP3:ミラー、“ローラーコースター”攻め首位獲得。中上5番手
MotoGP最終戦ポルトガルGPのフリー走行3回目が行なわれ、プラマックのジャック・ミラーがトップタイムをマークした。
Jack Miller, Pramac Racing
Gold and Goose / Motorsport Images
アルガルヴェ・サーキットで2020MotoGP最終戦ポルトガルGPのフリー走行3回目が行なわれた。トップタイムをマークしたのはプラマックのジャック・ミラーだった。
アルガルヴェでは初開催となるMotoGP。初日に引き続きサーキット周辺は晴天であり、走行日和といったコンディションだ。予選組分けを決するセッションが始まると、ライダーたちは次々とコースインしていった。
時速340キロメートル以上をマークするホームストレートエンドのターン1では、フランチェスコ・バニャイヤ(プラマック)などはオーバーランしてグラベルに突入してしまうシーンも見られたが、各ライダーはまずまず攻めた走りを見せつつ走行を重ねていく。
初日FP2で転倒を喫した中上貴晶(LCRホンダ)も、序盤から積極的な走りでタイムを詰めていくと、セッション開始から13分ほどで1分40秒485をマーク。ひとまずトップに立った。
残り時間が30分を切った頃、ポル・エスパルガロ(KTM)がターン7で縁石の外にタイヤを落としてしまいバランスを崩すが、転倒をなんとか免れ”生還”。ピットウォールのスタッフも思わず手に汗を握る様子だった。
その後は母国戦のミゲル・オリベイラ(テック3・KTM)が1分40秒290を記録してトップタイムとしている。
中上はリヤタイヤをソフトへ変更すると再びアタック。残り15分で1分39秒804と初日自己ベストを更新するタイムを記録し、再びトップへ浮上した。
ここから各車一気にタイムアタックモードに突入。ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)やオリベイラ、ミラーらが次々と最速ペースを刻んできた。そしてミラーが1分39秒414をマーク。これがトップタイムとなった。
残り5分を切るとタイムアタックは更に過熱。まるで予選かのような様相を呈してきた。その中で、オリベイラが残り1分半というタイミングで1分39秒372をマーク。更にトップタイムを更新していった。また中上も1分39秒411とそれに迫る好タイムを叩き出し、2番手に浮上した。
これでトップは決まりかと思われたが、残り30秒でアレックス・リンス(スズキ)が1分39秒355をマーク。トップタイムは再び更新された。
最後のアタックでは、リンスの記録したタイムを上回るペースをミラーとオリベイラが披露。ミラーが1分39秒205を叩き出し、FP3トップタイムとした。2番手は最後のアタックで自己ベストを更新したオリベイラ、3番手はリンスだ。また4番手はアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、5番手は中上というオーダーだった。
なおリンスはセッションが終了した後、燃料切れでマシンをコース脇にストップ。MotoGPマシンの“ヒッチハイク”を試みたが、今回はマシンが捕まらなかった。
予選Q2への直接進出となるFP1~FP3の総合トップ10は、ミラー、オリベイラ、リンス、ドヴィツィオーゾ、中上、ヨハン・ザルコ(アビンティア)、クアルタラロ、ポル・エスパルガロ、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、ステファン・ブラドル(レプソル・ホンダ)となった。
今季の王者であるスズキのジョアン・ミルは総合15番手。またヤマハのバレンティーノ・ロッシも20番手で予選はQ1スタートとなった。
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