MotoGPライダー達、"リスクを伴う"訓練はMotoGPに不可欠だと主張
MotoGPのライダーたちは、ロッシのように怪我を負っても危険が伴うバイクでのトレーニングは必要であると主張している。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPのライダーたちは、ヤマハのバレンティーノ・ロッシがトレーニング中の怪我を理由にタイトル争いから離脱したことを受けてもなお、バイクでの"危険"なトレーニングが必要であると主張している。
ロッシは先週木曜日にモトクロスバイクでトレーニングを行なっていた時、右足を負傷させた。ロッシがレースに復帰できるまで30~40日はかかると見込まれている。ロッシは今週末行われる母国戦サンマリノGPだけでなく、再来週行われるアラゴンGPも欠場する可能性が高い。
ロッシがモトクロスでのトレーニング中に負傷するのは今季2回目のこと。彼は5月に行われたムジェロGP前のトレーニングで胸部と腹部に外傷を負った。
今回の出来事を受け、ロッシが行なったようなトレーニングは今後避けるべきかどうかMotoGPのトップライダーたちに訊くと、レース週末以外でのバイクのトレーニングはリスクが伴おうとも必要不可欠であることを主張した。
ポイントリーダーのアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)は、次のように語った。
「MotoGPだけではたくさんテストすることができないし、体を慣らしておかなければならない。だから違うスポーツやバイクでトレーニングしなければならないと思う」
「僕はそのトレーニングを支持するよ。個人的な意見ではモトクロスバイクに乗るべきだと思うし、フィジカル面のトレーニングをしなければならないと思う。もちろんそれはバイクでもできるけどね」
「確かに危険を伴うから、僕たちはリスクを取り過ぎないように調整しなければならない。現状を変えたい時は強くプッシュするだろう。もちろん全力でだ。だからこういったこと(怪我)が起きる可能性もある」
「残念なことにそれは起こり得ることだ。でもそれだけがMotoGPに向けて準備することができる唯一の方法だと思う」
ロッシのチームメイトであるマーベリック・ビニャーレスは、次のように付け足した。
「ソファに座ってばかりではバイクを乗りこなすことは不可能だ」
さらにホンダのマルク・マルケスは、次のように述べた。
「"危険なのになぜバイクに乗るんだ"と聞かれると時々辟易してしまう。それが僕たちの仕事の一部でもあるんだ」
「もちろん、僕たちだってビーチでただリラックスしていたいと思うよ。でもそれじゃスキルアップはできない。スキルアップするためにはバイクに乗らなくてはいけないし、家でもトレーニングを積まなくてはならない」
レディング「ロッシの体は"脆くなった"」
プラマック・ドゥカティのスコット・レディングは、モトクロスでのトレーニングに対する批判を「くだらない」と批難し、ロッシが2度重傷を負った原因は彼の年齢にもあると考えている。
「バレンティーノも歳をとったんだ。残念ながらそれが一因であると思う。歳を取れば嫌でも体は脆くなるし、事故によって重傷を負う可能性が高くなる」
ロッシはMotoGP.comに対し、トレーニングへのアプローチを改める必要性があることを認めている。
「僕たちはオートバイのライダーだ。だからオートバイに乗ることが僕たちにとってベストなトレーニング方法だと思う。残念なことに、バイクに乗っていると時々危険なことが起きる」
「バイクでのトレーニングを止めることなんてできない。とても重要なことなんだ。それでも残念なことに今季は2度怪我をした。僕たちは別のトレーニング方法を考える必要がある」
Additional reporting by Matteo Nugnes
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