フリー走行レポート

MotoGPポルトガルFP1“王の帰還”:マルク・マルケス、復帰初走行で3番手タイム。トップはビニャーレス

MotoGP第3戦ポルトガルGPのフリー走行1回目が行なわれた。トップタイムをマークしたのはヤマハのマーベリック・ビニャーレスだった。

Marc Marquez, Repsol Honda Team

Marc Marquez, Repsol Honda Team

Gold and Goose / Motorsport Images

 2021年のMotoGP第3戦ポルトガルGP初日フリー走行1回目が行なわれた。トップタイムを記録したのはヤマハのマーベリック・ビニャーレスだ。

 3月末に開幕を迎えた2021年のMotoGPは早くも第3戦。舞台は昨シーズン初めてMotoGPが開催されたアルガルヴェ・サーキットだ。なお天候は晴れだが、路面が乾ききっておらず、一部は濡れている状況だった。

 そうしたコンディションもあり、セッション序盤から中盤にかけては各ライダーはプッシュしすぎない走行に努めていた。

 走行によって徐々に路面コンディションも改善してきたためか、残り15分を切った頃から、アタックを開始するライダーが増加。残り10分を切るとタイムシートの動きは非常に慌ただしいものとなった。

 最終的にトップタイムをマークしたのはチェッカー後のラストアタックで1分42秒127をマークしたビニャーレス。ただこのタイムはレコードタイム(1分38秒892)からは3秒以上遅いものだ。

 2番手にはスズキのアレックス・リンス。彼も終盤のアタックで一気にタイムを上げてきた。チームメイトのジョアン・ミルは1分43秒060で13番手タイムとなった。

 そして1分43秒378の3番手タイムを記録したのは、9ヵ月ぶりにMotoGPへ復帰したレプソル・ホンダのマルク・マルケスだった。

 昨年7月の負傷以来MotoGPから離れていたマルケス。彼の復帰は今戦の一番の注目ポイントとなっており、マルケスのガレージ前には非常に多くの報道陣が集まった。久々の復帰を果たしたマルケスは、序盤こそゆったりとした走りで、一周一周を確かめるようにライディング。しかし6周もする頃にはタイムを上げ始めていた。

 終盤のアタックでマルケスは、一時はトップタイムをマーク。直後にビニャーレスとリンスに捲られたこともあり、復帰後最初のセッションでトップタイムとはいかなかったが、印象的な走りを見せた。またチームメイトのポル・エスパルガロは1分42秒382で4番手タイムとなった。

 カタール連戦で連続表彰台を獲得し、ポイントランキング首位のヨハン・ザルコ(プラマック)は5番手。そこにドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤが続いている。

 LCRホンダのアレックス・マルケスは9番手タイム。中上貴晶は12番手タイムでFP1を終えている。

 開幕2連戦で不調だったペトロナス・ヤマハSRTのふたりだが、FP1ではバレンティーノ・ロッシが11番手、フランコ・モルビデリが14番手となっている。

 

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順位 ライダー 周回数 タイム 前車との差 平均速度
1 Spain マーベリック ビニャーレス 15 1'42.127     165.112
2 Spain アレックス リンス 18 1'42.278 0.151 0.151 164.868
3 Spain マルク マルケス 14 1'42.378 0.251 0.100 164.707
4 Spain ポル エスパルガロ 12 1'42.382 0.255 0.004 164.700
5 France ヨハン ザルコ 20 1'42.443 0.316 0.061 164.602
6 Italy フランチェスコ バニャイヤ 20 1'42.464 0.337 0.021 164.569
7 France ファビオ クアルタラロ 14 1'42.528 0.401 0.064 164.466
8 Australia ジャック ミラー 18 1'42.536 0.409 0.008 164.453
9 Spain アレックス マルケス 14 1'42.781 0.654 0.245 164.061
10 Italy ダニーロ ペトルッチ 12 1'42.957 0.830 0.176 163.780

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