狙うはポールポジション! FP2トップの中上、“マルケスセッティング”で改善
MotoGP第3戦アンダルシアGPのフリー走行2回目でトップタイムをマークした中上貴晶。彼は前戦スペインGPから改善を果たした要因としてマシンのセットアップを“マルケス寄り”のモノに変えたことが挙げられると語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第2戦スペインGPと同じヘレス・サーキットを舞台として争われている第3戦アンダルシアGP。その初日フリー走行2回目ではLCRホンダの中上貴晶がトップタイムをマークし、注目を集めた。
前戦スペインGPで中上は予選Q2進出を逃すなど、1発の速さに苦戦している様子が見られた。また決勝レースではそれまでに発生していなかったフロントタイヤのトラブルによって、自信のあったロングランでも苦戦を強いられた。
そこから一転して、今回は初日から好調な走りを披露した中上だが、タイヤのコントロールの部分で少し課題が残ったという様子だ。
「コンディションは先週とほとんど同じでした。終盤までリヤにソフトを装着していたんですが、そんなに悪い感じではありませんでした」
「ですが20周を超えるとグリップでかなり苦戦してしまって、スピンもかなり出ていました。朝のFP1では左側にかなりグレイニングも出ていて、それは僕たちだけでは無かったと思います」
「火曜日に大雨が降ったことでコンディションが変わってしまったんだと思います。全体的なフィーリングとしてグリップは少なくなっていて、FP2はラバーが乗ってFP1よりは良くなったと感じられました」
「ですがコースは全体的にかなり暑いので、特にフロントタイヤが最も固いものでも柔らかすぎるように感じられました。なのでそれをレースに向けて上手く管理していこうとしています」
タイヤの問題は前戦スペインGPで中上を悩ませたものだが、彼は今週に向けてHRCの横山健男テクニカルディレクターやチームと深く分析を進めてきており、その中で解決策を見つけ出すことができたという。それがバイクのセットアップを変更し、現王者マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)のものに近づけるというものだった。
「月曜日、火曜日と僕らはチームそしてHRCと突っ込んだ話し合いをして、データを深くチェックしてきました。解決策を見つけたことは明らかですし、それはラップタイムの一貫性に見て取れるでしょうし、タイムも悪くありません。マシンを乗ることがより簡単に感じられていること、それが今回の(改善の)主な理由です」
「昨日の夜も横山さんと話し合いをしていて、レースで何が起こったのか、マルク(マルケス)と比べてのチェックをしていました」
「違いは明らかに分かっていて、マシンセットアップも違っています。それで僕らは(FP1からFP2で)マルクのセッティングにもう少し寄せたんですが、それが僕にとってはかなりポジティブなものでした」
「彼の乗り方はかなり特殊なので、どうやってこのマシンを操っているのかも含めて、もっと深くチェックする必要がありますね」
ここまで既に予選Q2直接進出圏内に入っている中上だが、FP3でもそれを維持できれば、上位グリッドの獲得も見えてくる。FP2でのポジションは予選での位置を裏付けるものと感じているかと訊かれた中上は「もちろんです」と自信をみせた。
「この結果は僕らにとって良いスタートです。FP1かFP2にかけてチームは素晴らしい仕事をしてくれました」
「僕としては嬉しいものですが、もちろんポールポジションに向けて戦い続けます。(ポールポジションは)本当に難しいものですが、できると思いますし、ベストを尽くします」
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