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フロントロウも見えた中上貴晶、“マルケス・スタイル”で「自信が持てた」

LCRホンダの中上貴晶はアンダルシアGPで大きな改善を示したが、彼はマルク・マルケスのライディングやセットアップに近づけたことが、こうした好結果につながったと語った。

Takaaki Nakagami, Team LCR Honda

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGP第3戦アンダルシアGPにおいてLCRホンダの中上貴晶は、同じヘレス・サーキットで行なわれた第2戦スペインGPから顕著な改善を示した。

 金曜フリー走行ではFP1で8番手、FP2ではトップタイムをマーク。2日目のFP3でも4番手に入り、FP4では再びトップタイムをマークするなど1週間前のスペインGPとは全く異なり、終始上位につけた。

 その後の予選ではアタックラップの失敗もあり8番手に留まったが、ペースはフロントロウに迫るものであり、中上のパフォーマンスが向上していることを疑う余地はない。

 彼は初日の走行を終えた後、スペインGP後はマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)のデータ分析に多くの時間を費やしてきたと語り、そこにはHRCのテクニカルディレクターである横山健男の助けもあったと述べていた。

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 そして2日目の走行を終えた中上は、パフォーマンス向上を果たした背景に何があったのかをより詳しく語った。

「先週、僕は特に日曜日に苦戦していました。ひどいものでした」と、中上は先週末に行なわれたスペインGPを振り返った。

「僕らが何が起きていたかを理解するためには、セッティングかライディングを完全に変えなくてはいけませんでした」

「データ上、僕のライディングとマルケスのライディングは完全に正反対なようでした。それが試してみた理由で、より快適そうに思えたんです。FP1からマシンは良いフィーリングでしたし、使うエネルギーはより少なく、簡単に乗れるように感じました」

 現在ホンダのバイクは乗りこなすことが難しいマシンだと受け止められている。昨年、3度のMotoGP王者であるホルヘ・ロレンソが全くマシンに適応できないままキャリアを終えたことからもそれが伺える。

 ホンダ・RC213Vを最も乗りこなしているのは現王者マルク・マルケスであり、そのセッティングやライディングを真似るというのは、理論的には正しいと言えそうだ。

「マシンのセットアップでは、明らかに異なっている点がひとつありました。コピー、ではありませんがホンダのマシンに合ったマルクのセットアップに少し寄せてみたんです」

 中上はそう続ける。

「ちょっとしたセットアップの違いでしたけど、ライディングは完全に変わりました。僕はマルケス・スタイルのライディングを試みているんです。完全にコピーすることはできませんが、彼がこのマシンをどう扱っているか、それをエミュレートしようとしています」

「彼はブレーキングでのリヤタイヤの使い方、そしてどうやってホンダのマシンを止めるのか、それをとても良く知っています。僕は(彼の)データを見れますから、それは明らかです」

「彼はリヤブレーキを多く使用していて、フロントタイヤだけでマシンを止めようとはしていません。リヤブレーキも使って止めようとしているんです」

「これが重要な点で、僕がマルクからコピーしようとしているものです。エイペックスへのエントリーで大きな改善があったので自信をより感じられるようになって、ミスも少なくなりました。これが僕がどんどん速くなっている理由です」

 なお中上はホンダ陣営でただひとり2019年型のマシンを使用しているが、プレシーズンテストで問題に見舞われたあと、修正された2020年型のマシンとの間で“大きな違いはない”ことを認めている。

■クラッチロー、中上の主張に懐疑的

 “マルケス・スタイル”を学ぶことで速くなったと主張する中上……しかし彼のチームメイトであるカル・クラッチローはそうした主張には懐疑的な姿勢を示している。

「彼は明日のレースで勝つべきだよ!」

 チームメイトの進歩について訊かれたクラッチローは、そう皮肉った。

「なぜなら仮にマルクのデータを見て、突然マルクのように乗れるようになったなら、レースで勝てるはずだからね」

「ずっとデータを見ていることはできない。確かに(データを見ることで)ブレーキングでいくらかタイムを稼げるようになったり、スロットルの開け方をトレースできるかもしれない。だけど誰かのスタイルをコピーするなんてことはできない」

「レースウィークの中で1秒もジャンプアップしたなら、そんなのは思い込みだ。ちょっとデータを見たから、なんて理由じゃない」

Additional reporting by Gerald Dirnbeck

 

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