マルケス負傷の今、ホンダは中上が頼みの綱? HRCのサポートが増加か
MotoGPアンダルシアGPで自己ベストとなる4位に入賞した中上貴晶。彼はホンダからのサポートの増加が好結果につながっていると考えており、ホンダも自分のリザルトを気にかけてくれていると考えている。
7月26日にヘレス・サーキットで行なわれたMotoGP第3戦アンダルシアGPのMotoGPクラスの決勝レースで、LCRホンダの中上貴晶はホンダ勢最上位、かつ自己ベストリザルトとなる4位でフィニッシュした。
日本人ライダーは長く最高峰クラスの表彰台から遠ざかってきた。そして今回の結果は2012年の中須賀克行以来初の表彰台まで0.6秒と、日本人ライダーによる久々の表彰台まであと少し、という期待を抱かせる内容だった。
フリー走行から予選まで、好調ぶりを示していた中上は、ペースが良くなった理由について、レプソル・ホンダのマルク・マルケスのデータを見て、セットアップやライディングを彼に寄せたことが功を奏したからだと説明した。
そしてレース後には、マルケスの欠場によってホンダの上層部からの関心が高まってきたことも自身を後押しする要因だったと述べた。
「今週末、マルクはレースに出ることができず、(HRCテクニカルマネージャー)横山(健男)さんは僕らのガレージに何度も来てくれました」
「彼は僕のライディングとマルクのデータを比較してチェックし、マシンの減速の仕方について『マルクはこうやっている、やってみよう』という風にいくつかアドバイスをしてくれました。それからアルベルト(プーチ/レプソル・ホンダチームマネージャー)も何度も来てくれて、レースについてのアドバイスをくれました」
「HRCからの温かいサポートがありますし、これは将来に向けて良いことです。こういった形をキープして行きたいです。今彼らは、僕が表彰台に近いところでフィニッシュすること、それがどれくらい重要なことかを、考えてくれていると思います」
「この結果は嬉しいですが、ヤマハが1〜3位となっているので残念でもあります。もし僕が表彰台を獲得していたらまた話は違っていたでしょう。でもとにかく、ベストを尽くしました」
なおマルケスから学ぶことによって改善を果たした中上のデータは、今季からレプソル・ホンダに加入したアレックス・マルケスにとっても役に立つもののようだ。彼は兄のマルクのデータがベストとしつつも、中上のモノと比較していたと語った。
「タカは僕より経験があるし、たしかに僕は彼を参考に、何故自分よりも速いのかを理解しようとしている」
中上の走りについて訊かれたアレックスはそう答えた。
「彼はターン1のような、特に高速コーナーが速い。僕らはそういった風に改善を続ける必要があるんだ。朝の走行で彼はフロントにソフトタイヤを使えていたけど、これは高速コーナーや中速コーナーでアドバンテージとなるものだ。加速も違えば、セットアップも異なっている」
「彼のライディングスタイルはブレーキングポイントでものすごく強力というわけではないけど、中高速コーナーではとても速い。どちらが改善する必要のあるポイントかを理解しようとしているけど、ブルノに向けて速度が高いコーナーを改善する必要があるのは明らかだ」
「僕らには確かに、先週末のマルクのすべての情報がある。でもコンディションは少し変化しているから、タカのデータともっと比較することができるのは間違いない」
「知っての通り、マルクは本当に特別なスタイルだ。彼は誰よりも速く走れるから、僕にとってベストなのはマルクと比較することだ。でも今週末、僕らはタカと同じコンディションでコースへ出ていたから、タカと比較することもできるんだ」
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