「2020年型にネガティブな部分はない」中上貴晶、ミサノテストでの所感
LCRホンダの中上貴晶はミサノテストで2020年型RC213Vを走らせたが、彼によると喧伝されているようなネガティブな部分は感じられず、2019年型と大きな差はないという。
写真:: motosport.com
MotoGP2020年シーズン、ホンダはこれまでに表彰台を獲得できておらず、苦戦の真っ直中にある。マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が負傷によって戦線を離脱していることも、大きな要因だ。
その中でひとり気を吐いているのが、LCRホンダの中上貴晶だ。表彰台こそ獲得はできていないが、毎戦確実にポイントを持ち帰り、トップのアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)から23ポイント差のランキング9番手につけている。これはホンダ勢の最上位である。
なお中上は今季、唯一2019年型のマシンを使っているライダーだ。チームメイトのカル・クラッチローからは“乗りづらい”2020年型マシンに比べて、2019年型は熟成されていると口撃もされている。
そして第7戦サンマリノGP終了から1日を挟んだ15日(火)、ミサノ・サーキットではテストが実施された。クラッチローが腕上がりの術後状態が悪く欠場する傍ら、中上は2020年型マシンと2019年型マシンの比較評価を行なう機会を得た。
中上は午前中、クラッシュを喫するまで2020年型マシンで走行。その結果、不満の囁かれる2020年型マシンにおいても快適に感じることができたという。
「ええ、エンジンが多少違ってよりパワーが有るので、もの凄くポジティブだったわけでは無いです」
中上は2020年型はポジティブだったかと訊かれると、そう答えた。
「ですが、シャシーは本当に(2019年型と)似ています。違いは全然感じられませんでした。なので、ネガティブでもポジティブでもないですね」
「僕としては、このマシンには何もネガティブなモノは感じていません。新型(2020年型)でも、ラップタイムは極めて一貫性がありますから」
「残念ながらターン1でバンプ(凹凸)に当たったことでクラッシュをしてしまいました。その瞬間、かなり大きな衝撃があってうまく対処できず、フロントのグリップを失ってしまいました。ですから、何が起こったのかは把握しています」
「他の部分では、2020年型マシンはかなり快適に感じられました。僕らの2019年型もです。なので、ふたつのマシンのラップタイムが非常に一貫性のあるものだったのは良いことです」
「テストは午前中のみ行ないました。(2019年型の)フィーリングを失いたくなかったんです。今週末は、僕にとって本当に重要ですから」
「クラッシュの後ピットに戻って、自分たちのマシンへと変更して、その後は改善に向けた作業に取り組みました。ですが、マシンは両方とも本当に良かったと感じています」
なお中上は2021年の契約について、HRCと近々話し合いを開始する予定だ。今季の彼のパフォーマンスは、ファクトリースペックのマシンを供給するに十分たるものだと考えられるだろう。
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